このファームアップ対応自体は早くからアナウンスされていたけれど、EOS RとRF24-105mm F4Lの最新ファームウエアが公開。
最大のポイントは「”サイレント撮影時の連続撮影” の機能を追加」(それ以外はまあ、バグフィックス)。ただ、“サイレント撮影時の連続撮影” 機能(キヤノン)は微妙な齟齬がある気がする。(後述)
ミラーレスの利点のひとつ、電子シャッターによるサイレント撮影はEOS Rのアドバンテージ。・・・なんだけど、このサイレントシャッターはシングル撮影(単写、1枚撮影)時しか設定出来ないという欠点があった。
サイレントシャッター設定時は連続撮影(高速連射、低速連写 *れんしゃ、は連写、連射、恋写で迷いますね(笑))はグレーアウト。
EOS Rの新ファームウエア Ver.1.1.0はサイレント撮影時に連続撮影を可能にするファーム。ただし、RF24-105mmF4Lの場合は、レンズのファームも対応ファームにアップしないと使えないと書いてあるので、こちらもアップデートします。
その場合、ファームウエアファイルをいっしょのSDカードに入れてアップデートしても大丈夫でした。
メニュー > スパナマークの6番 >ファームウエアを選択し、まずはカメラを選択。
ファームの確認
ファーム実行中は英語表記のみ。電源を落とさないように注意。
続いてEF24-105mmのファームウエア Ver.2.0.0にアップデート。
ファームウエアがアップデートできた状態の表示
これで、サイレントシャッターを連続撮影と併用できる・・・のですが、ここで冒頭の「サイレント撮影時の連続撮影” の機能を追加」が微妙に感じる点が。
上:EOS R Ver.1.0.0 時の表示
下:EOS R Ver.2.0.0 時の表示
そう、高速連続撮影はNG項目から外れたのですが、低速連続撮影は併用不可のまま。
実際にサイレントシャッターONの状態では低速連写がグレーアウトしています。
逆に言えば、これ、低速連写はメカシャッターのみということでしょうか。
ちなみにこの背面液晶のサイレントシャッターアイコン、って、前からありましたっけ?
気がつかなかった・・・。
という訳で、EOS Rは電子シャッターによる高速サイレント連写を手に入れた。のですが
当然ながら?ミラー「レス」のアドバンテージ、電子シャッターはフリッカー「レス」にはなりません。
これはローリングシャッター歪みとあわせて、電子シャッターのメカシャッター(フォーカルプレーンシャッター)の弱点で悩ましいところではあります。
–ds–
キヤノン EOS R 完全ガイド (インプレスムック DCM MOOK)