OWCからリリースされた新型のモバイルSSD、ENVOY PRO SXはフットプリントだけならiPhone(ワタシの持つ機種基準なのでiPhone 12 Proです)より小さく(厚みは倍ですが)、それでいて公称2847MB/sという超高速なストレージです。
OWC ENVOY PRO SX 公式ページ
このブログはOWC社よりENVOY PRO SXとENVOY PRO FXを短期間お借りして試しています。それ以外の利益供与はありません。このブログにおける【AD】【PR】【SP】等 表記と運用ポリシーについてはこちらをご覧下さい。
iPhone 12 Proに重ねてみると、縦横はiPhoneの中に収まります。重量は50gほど重いですが、ケースを付けたiPhoneと同じくらいでしょうか。
MacBook Pro > iPhone 12 Pro > ENVOY PRO SX の順に重ねてみました。ENVOY PRO SXはiPhoneの約2倍の厚みがあります。が、驚くのはやはりMacBook Proの薄さでしょうか(閑話休題)。
さて、OWCのENVOY PRO には、今回発売されたSXのほかに、以前からあるENVOY PRO FXがあります。同じサイズ、同じThunderboltデバイス、同じ耐衝撃性、防塵、耐水性を持っているのでモデルチェンジにも思えますが、SXとFXは少し仕様特徴が違っていて(後述)、併売されるようです。
ENVOY PRO SXとFXの仕様の違い、ひとつは最大転送速度。公称値でSXが2847MB/s、FXが2800MB/sです。実際に測ってみました。
READはイイトコいくのですがWRITEがふるいません。flick!でのレビュー記事では実測で2500MB/s出ているので、ワタシの環境に問題があるのかも知れません。ワタシのテスト環境はMac Pro 2019(メモリ96GB)、Mac mini M1(同16GB)、OSはBig Sur、BMDのDisk Speed Testの最新版です。いつか機会があったらマシン片手にタクタさんとこに行って、一緒に試してみたいモノです。
さて、ENVOY PRO SXとFXの仕様の違いのもうひとつは、SXはThunderbolt 3デバイスですが、FXはThunderbolt3 & USB 3.2 10Gbの両対応というところ。
なので、USB-CだけどThunderboltじゃないMacBook でもENVOY PRO FXはマウントできますが
ENVOY PRO SXは非対応と表示され、使用できません。まあ、ThunderboltではないUSB-CオンリーポートのMacがなくなって久しいので、両建てのチップ構成を止めてTB3に集中し、性能を上げたのがENVOY PRO SXと言うべきなのかも知れません。
そのためENVOY PRO FXには付属のThunderbolt 3ケーブルの先に、USB-C to USB Type Aに変換するコネクタが付属しています。これを使うとENVOY PRO FXをUSBデバイスとして使えるようなのですね。実際にこのケーブルでMacのUSB Type Aポートに繋ぐとENVOY PRO FXが使えました(速度は落ちるのでよほど旧型とかの事情がない限り使うシチュエーションが思いつきませんが)。
ただし、それらはENVOY PRO FXの話であって、Thunderbolt3デバイスであるENVOY PRO SXでは、ちゃんとThunderboltケーブル使えやコラ、とアラートが出て使えません。
副次的メリットとしてENVOY PRO FXはUSBデバイスでもあるので、ThunderboltケーブルではないUSB-Cケーブルでも使えます。手元のUSB-Cケーブル(エレコムUSB3-CC5P10NBK)で試してみましたがENVOY PRO FXではすべてOKでした。出張時にたまにミスしてThunderboltケーブルを忘れることがあるので、そんな時でもENVOY PRO FXなら大丈夫です。
ただ、不思議なことにENVOY PRO「 SX」をUSB-Cケーブルで繋ぐと、Mac Pro 2019ではThunderboltケーブル使え警告がでるのですが、Mac mini M1とMacBook Pro(2017)では使えてしまうのですよね・・・。
ので、条件別に速度を測ってみました。おまけとしてアップルのUSB-C充電ケーブルも含めて見ました。
まあ、ENVOY PRO SXをThunderboltで使うのがいちばん(速度的には)正しいのですが、ケーブル忘れなどのトラブル時の懐の深さではENVOY PRO FXもアリだなあと思う結果です。定価もそこそこ違いますしね。
それにしてもMacの内蔵SSDに迫る速度を、このサイズのモバイルSSDが出す時代になったのは・・・ホント、いい時代になったなあと感じます。
このRead性能なら、Final Cut Pro での4K編集もライブラリを外付けに置いて、リアルタイムレンダリングできますぜ。内蔵SSDを圧迫したくない場合にお薦めです。
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因みに、Macbook Proはどの世代のモデルでしょうか。ご教示頂ければ、幸いです。
あ、そうですよね。ごめんなさい。
MacBook Pro(2017)です。来年辺りリプレイスしたいなあと思うi7機です