用事とこのイベントの打ち合わせに、Apple Store GINZAに行った際、ヴァニラ画廊まで足を伸ばした。銀座の裏道にはまだ古い雑居ビルが意外にも多く残るが、このビルもそう。定礎を見ると昭和30年代のビルらしい。
乾いたような、湿気を含んだような、独特の空気の匂いのなか、「人造乙女博覧会 II 」という展覧会を見てきた。
一見さんを拒絶するように閉ざされた鉄の扉。ワタシが高校生だったらノブを回すのを躊躇うだろう。
注意とお願い
えっと、以下は、mono-logue初の(笑)アダルトコンテンツかもしれないので、そういう世界に嫌悪感もしくは拒否反応を抱く方は読まれない方がいいかもしれません。
人造乙女博覧会とは、いにしえの時代、ダッチワイフと呼ばれた空気人形たちの末裔、シリコンで作られたラブドールたちの展覧会である。
とはいえ、画廊の中は撮影禁止だったので写真はなし。
メンズサイゾーにレポートがあるので、そちらを見ていただきたい。
白昼夢のような奇妙なひとときを「人造乙女博覧会」(ややアダルト系)
ラブドールの制作元 オリエント工業WEBサイト (アダルト系)
オリエント工業はこの分野ではトップメーカーらしい(すみません、よくは知りません)。その代表的なラブドール数体と、昔の金型など。
実際に触れることのできるラブドールも1体。
実は、ラブドールに触れるのはこれが初めて。
触れながら、彼女の瞳を見ていると、ああ、そういうことか、と分かる気がした。
低く見ていてごめんなさい。
実は球体関節人形は昔から好きで、知人に人形作家がいることもあって、いっしょにコラボレーション展覧会をしたこともある。
以下の写真はそのときのもの。その作家もある意味、この展覧会に繋がっている。昔の写真だからと言うわけではないが、今見ると、こうしておけば・・って思いも多いなあ。
球体関節人形とシリコンのラブドールの美しさは、まったく違う文脈に属するものだった。
会場にあった写真、オリエント工業のサイトにある写真。
正直言えば、オレに撮らせろ、もっと美しく、もっとせつなく、撮ってみせる。
という思いはある。
でも、美しさと、ある意味、直接触れる対象とは違うのだ。
いろんな思いを抱きながら、雨の銀座をアップルストアに向かった。
「人造乙女博覧会 II 」は、5月15日まで。
–ads–