yamaq blogでFCP Xのデュアルディスプレイ環境の注意点というエントリーがあがり、気がついていなかったので驚く。
簡単に言えば、
・FCP Xでセカンダリディスプレイにビューアを表示した際、合わせる(1920×1200ディスプレイなら100%表示)と100%指定では表示結果が異なる(合わせるの場合、ピクセル等倍にならない)というもの。
追検証しました。
環境は、MacPro(2010)Mac OS X 10.6.8(Lionではありません)
グラフィックスカードは ATI Radeon HD 5870
ディスプレイは2台ともNECの2690WUXi2
まずはyamaqさんと同じyamaq color chart(yamaqさんがこちらで公開されています)
100%表示を、ピクセル等倍でブログ掲載
左がFCP Xのビューアから「100%」を選択した状態
右が「合わせる」を選択した場合(表示は100%となります)
上の図をPhotoshopで500%に拡大表示したもの
yamaqさんの言うように妙なスケーリング処理がかかっているように見えます。
別素材で追検証を行います。
自作の1pixel格子。(必要な方は「1pixel.png」をダウンロードくださいませ)
1ピクセルラインを縦横交差して1ピクセルごとに引いたもので、上の画像は全体が460幅に縮小、中央部が100%、右下が1000%拡大。
100%表示をブログ画像幅460ピクセルに縮小(わかんないですね(^_^;
100%表示を、ピクセル等倍でブログ掲載
左がFCP Xのビューアから「100%」を選択した状態
右が「合わせる」を選択した場合(表示は100%となります)
ビューア左上端を比較
アイコンのRGB値はどのポイントも同じ。
格子部を比較。
2ライン目(青く塗った部分)の白は、どちらも255,255,255だが
26ライン(赤に塗った部分)では249,249,249に落ちる。
さらに下がっていくと縦方向の白黒が混色することから、縦方向に妙なスケーリング処理がかかっているのは明らか
中央部では100%と合わせるの差が顕著であり、フルスクリーンの中央点X961,Y540ポイントの白は128,128,128になってしまう。
さらに画像下段、1080ラインをみると、100%と合わせるのライン(赤く塗った部分)にズレが生じているのが分かる。ビューアのインターフェイス部分を差し引きしてみると、100%表示では縦1080ピクセルだが、合わせるでは1079ピクセルになっていた。縦方向に約0.09%スクイーズがかかってる計算?
ちなみにインターフェイス下段の黒ライン(青く塗った部分)のY値はどちらも同じ。う〜ん・・・・。
実用上、これが致命的かと言えば違うと思うが、こういう挙動はよろしくないよね・・・。
にしても、yamaqさんの眼力には敬服する。先日はじまった某誌の仕事、yamaqさんに手伝って頂くのをお願いしてたのだけど、ほんと、頼んで良かったあと思ったのは言うまでも無い。
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いつも検証で自前のチャートを使っていたため、たまたま気がついたんです。普通の撮影素材では絶対に気がつかない自信が私にはあります(笑)。
縦方向のピクセルが1079だったというところまで検証されたSAIKAさんも、FCP Xに対する執念みたいなものを感じますよ。^^
体感的には1075ピクセルくらいかな?と思っていただけに、正確に判明してよかったです。