Adobe MAX 2021で大きくアップデートしたCreative Cloudアプリ。その中でもPhotoshopは外連味の効いたニューラルフィルターを旗頭に掲げつつ細かな機能を着実にブラッシュアップして、王道アプリの風格を見せます。
近年の彩度マシマシの風景写真に食傷気味の身としては、SNSに溢れる緑に侵食されたディストピアSF風写真にも似た思いを感じてしまうのですが、スマホアプリが派手でインパクトのあるエフェクトを次々搭載し、Luminar がその機能をPCアプリとして展開している中、Adobeがそこは知らないもんね、という訳にいかないのは当然のことで、一気に詰めてきた感があります。
この↑の加工が3分で出来るのだから、コンピュテーショナルフォトグラフィー恐るべしです。
ちなみにニューラルフィルターの風景フィルターが中心ですが(①→②)、そのままだとモデルも影響受けすぎてしまうので、①の段階でオブジェクト選択で人物を切り離し、上位レイヤーにコピーしておきます(③)。
また、そのままだと人物が浮いてしまうので、ニューラルフィルターの調和フィルターを使って人物を馴染ませてみました。(④)
この一連が3分かからないのですよね・・・。
まあ、画像切り抜きは「作業」なので、こういう部分はどんどん機械学習の成果を投入していただき、速く、簡単に、高精度な結果を得られる近未来はホント素晴らしいと思うのです。
・・幾ばくかの複雑な想いを抱きながらも、そう思いました。
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