ようやくクーザ(シルク・ドゥ・ソレイユ)を見てきた。
初めてシルク・ドゥ・ソレイユ初の日本公演「ファシナシオン」を見たのは、まだワタシがテレビCMを作っていたころだから遠い昔の話だ。独身だったし。
以来、キダムを見逃した以外、日本公演は欠かさないが、妻どころか子供もふたり分座席が必要になると、チケット代だけで一財産(大袈裟?)で、気軽に行けるものではない。
当然、お金のない学生や若手に、絶対行っとけ、とは言いづらいのだけど、クリエイティブな仕事を目指すなら、見ておかないと損だと思う。
ZEDのようなレジデントショーではないが、クーザも比較的大がかりな装置を使うショーだ。
そして、シルク・ドゥ・ソレイユらしく、ひとの肉体の可能性と美しさを極限まで突き詰める演目の数々。
演目を演じきったアクターが、誇りに満ちた笑顔でオーディエンスにポーズを決めるときの表情。シルク・ドゥ・ソレイユのもっとも美しい瞬間である。
ただ、バックステージメイキング等を見ると分かるが、それは人間のみを鍛えた結果ではなく。コンマ秒単位で制御された装置類、照明、音響、驚くほど大がかりなデジタルシステムが支えている。
けっして単純なひとってすごい〜ってことではないのだ。だからといってそのシステムが前面に出てくることはない。あくまで見せるのは(魅せるのは)ひとの肉体。システムはそれに奉仕するツールだ。
今回もサウンドトラック良かったなあ。
生演奏はいつものことだけど、今回の歌の存在感はアレグリアに次ぐ感じ。
もちろん、歌姫が主人公というアレグリアのようにショーの核になってる訳ではないが良かった。
サントラ、事前に買って予習しとくべきだったかなー。
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あれ?テント公演のクーザはいいとして、レジデント公演のZEDがなんでインポートCDなんだろう。やってなくても向こうでサントラ出るのかな?