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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

手描きだから偉いとか思うわけでは無いけれど、現代のアニメ制作ワークフローにおいて全カット手描きで作画するってある意味狂気の沙汰ではあるし、それが劇場尺なら尚更。公開が始まったLUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族は、アニメスタジオの名門、テレコム・アニメーションフィルムによるルパン三世最新作です。
パンフレットと入場者特典原画集。
オープニングが始まって最初に出るクレジットが テレコム・アニメーションフィルム。なんかいろんな意味でグッときます。メインアニメーターとしてクレジットされるのも友永和秀氏。カリオストロの城で冒頭のカーチェイスシーンを描いた友永さんですよ。
ただ、誤解しちゃいけないのはこの映画自体はカリオストロの城に代表される宮崎ルパンとは真逆。大隅ルパン(TVシリーズ第1シーズン)を狙ったスピンアウトシリーズ LUPIN THE IIIRD (タイトルにルパン三世の文字は無い)で、このOVAシリーズをほとんど見ていないワタシには入れ込めない部分も多々あり、最終的にルパン三世アニメ映画の初代、ルパン三世 ルパンVS複製人間に繋がっていくというのは、なんというか・・(この映画、ワタシが中学か高校の頃だよ)。
そーいう意味では誰に向けた映画なんだろ、と戸惑う気持ちもあるんだけど、それでもちゃんと楽しめるのはルパン三世というフォーマットゆえか、演出の上手さか。
そうそう、謎の少女、サリファ役は森川葵さんが声優なんだけど、ハイライトのシークエンスでサリファが5人出るとき、うちひとりは島本須美さん(カリオストロのクラリス)がやっているのは遊び心にしてもドキッとしました。
1300カット、すべて手描き、とはパンフレットの中の浄園祐(企画・プロデューサー)氏のインタビューにあるセリフですが、もちろんCGIやVFXは多用。画面に重みや深みを付加しています。(クレジットにはお世話になっている方も)
それでもキャラクター(メカ含む)はすべてアナログ作画というのは、テレコムならでは、と感じさせます。
LUPIN THE IIIRDシリーズもこれで最終章らしいし、このような商業アニメはこれが最後になるのかもしれません。冒頭に書いたように手描きが偉いとも思いませんし、デジタルによる3次元空間的なカメラワークやメカ戦闘シーンの情報量はこれからのアニメに欠かせない要素だと思います。
だからこそ、いま、こういう全シーン手描きのアニメ作品、見ておかないと損だと思います。ええ。
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