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アルキメデスの大戦:ネタバレ少し

子供が大きくなると家族も行動、予定がバラバラで意外と時間があり、近所のシネコンで映画「アルキメデスの大戦」を観てきました。原作は面白いけれどまだ連載中だし、予告篇見ると大和は出来ちゃってるし(原作ではまだ計画段階)原作の換骨奪胎だったらつまんないよなあと思ってスルーの予定だったのですが、クマデジタルさんやFBの知人、友人の評判が良いのでオンラインで空席探してランチ兼ねて。

呉_大和_1

写真は呉の大和ミュージアム。1/10 大和。
監督の山崎貴氏の映画は7割方観ていますが、上手い監督だなあと思う一方、正直、好きな世界観の監督ではなかったのです。が、コレは面白かった。脚本も山崎貴名になっているので、あのハイライトシーン含め山崎氏のシナリオだと思いますが、とても映画的で良かった。
個々の登場人物も大事に描写していたし、笑福亭鶴瓶さんをモデルにした大里造船の社長(鶴辺社長)を笑福亭鶴瓶さんが演じてるなど、オマージュも遊び心もあるし。配役も実際の存在感もみな、はまっていて良かった。にしても舘ひろしさんが山本五十六役やるくらい、歳とったのですねえ。

呉_大和_2

尾崎鏡子がヒロインで佳つ世はまったく出てこないのが寂しいけれど、これはまあ尺からして仕方なし。原作は改修でガスタービンエンジンやVLS型ロケット搭載を織り込む基本構造とする次世代型戦艦としての大和構想だけど、その辺のフィクション要素はなく、「象徴」としての大和に集約していくストーリーテリングは前述のようにとても映画的な見せ場だと思った。
ああ、そうか、山崎貴氏、これでヤマトと大和、両方とも沈めた監督になったのですね。

呉_鉄のクジラ

エンタテイメントの真ん中を貫きつつ、いろいろなことを思わせた、1本でした。
にしても山崎貴氏、同時期に大作映画2本の監督って無茶だよね、と思ってたら、上映前の予告編で冬公開のルパン三世も監督なんですね・・・。すげえ。

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