新型コロナによる構内立ち入り禁止が続くワタシの大学。無人の演習室を埃から守るため、投入されたロボット掃除機、Roomba e5。
前編 ルンバ、無人の演習室を(キレイに)守れるか?:Roomba e5 奮戦記
派遣期間を終えて帰っていくルンバを見送りながら、実際に教室で使ってみて気がついた部分を忌憚なく書いておきます。
このレビューはアイロボット30周年記念プログラムにより、同社よりRoomba e5をお貸し出し頂き、執筆しています。それ以外の利益供与(報酬等)はありません。本レビューは同社に感謝しつつもフェアな視点で書いているつもりです。原稿チェック等はありません。事実誤認や間違いがあれば修正し修正点を明記します(誤字脱字の修正を除く)。
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https://mono-logue.studio/3394
最初のうち気になったのが、ルンバが思ったよりも激しく机やイスの脚にぶつかっていくこと。
ルンバ前面にはダンパーがあって、これがショックを和らげるのでそこまで心配することはない・・・と思いつつも、けっこう気になります。
ただ、良く見ると、ぶつかる直前にルンバが減速して衝突の衝撃をダンパーで抑えているのが分かります。
多数のセンサー(写真では偶然、目のようにふたつですが、実際は多数の赤外線センサーが稼働しています:このあとの15秒動画参照)が障害物を感知してブレーキをかけているのです。
おお、スバルのEyeSightみたいですね(笑)
Roomba e5 衝突前に減速 from SAIKA on Vimeo.
15秒動画。減速するルンバがよく分かると思います。
上の15秒ビデオは返却まえに自宅に持ち帰って撮ったもの。
追加で1分の動画も作ってみました。玄関の段差は少し身を乗り出してからバックし、壁やモノにぶつかるときは減速して、というルンバの一連の動きが分かるかと思います。
ルンバ e5 stay at home from SAIKA on Vimeo.
で、肝心のルンバは無人の演習室を(キレイに)守れるか?の答ですが、ルンバひとり(?)ではダメだった。というのが正直なところです。
基本、埃掃除という意味では充分な活躍を見せました。教室は広く、ルンバの手に余るのではと思いましたが、時間をかけて教室全体をカバーしました。
ただ、目論見では毎日決まった時間にルンバを起動させ、ひとりで掃除、充電ベースに戻ってバッテリーチャージ、翌日も無人で稼働。という運用イメージだったのですが、
・演習室が広い分、1回の自動掃除でダスト容器が7~8割埋まり、連続稼働が出来ない(1回稼働毎にゴミ捨てが必要)こと
そして
・前編でも書いた電源ケーブル等の絡まりは、特許のからまり防止機能(特許第4875102号)をもってしても2~3回に1回はからまり防止に失敗し、止まってしまうため、救助のいない状況下での連続稼働が困難だったこと
から、ルンバのみで演習室がキレイに保たれる、というのは厳しかったです。
コロナ状況下で我々教員も原則リモート勤務。せめて毎日教室に行ければ、ゴミ捨てもできて良かったのですが・・。
(その意味では大容量ダスト容器をもつベースを持ち、ゴミ捨てを自動化するRoomba iシリーズだと状況が違ったかも知れません。
最終的には、たまに出勤して仕事をするときに、傍らで掃除をさせる(いざという時はレスキューする)という形で、運用しました。
その意味では「掃除はすべてルンバがやってくれた」「でも帰投時のメンテと、いざという時の救助はひとがやった」というロボット掃除機と人間の二人三脚という結果でした。
シルフィードはまだ無人化はできないのです(笑)
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