10年に一度という暴風雨が東京を襲った日、ソニーから新しい一眼(レフはつかない)がリリースされた。
NEXの名をわずか3年半で捨て、「α」に統合。その一方でマウントはEマウント。おそらくAマウントは緩やかにフェードアウトしていくのではないかと思うと、ソニーの執行役員、本部長の石塚氏が発表会で言う「渾身の製品」というのも嘘ではないだろう。
デジカメWatchにある石塚氏の言葉「今回は『原点』の35mmフルサイズをやろうと開発した」
原点、って言葉の意味や、その位置は、それぞれ考えもあるだろうし、この言葉はフォーマットの話への回答だとは思うが、既存のNEX路線をどう見ているのか、興味深い。
ただ、原点はいいけど、このデザインは原点回帰というよりは懐古趣味じゃないかなあ。
左がα7R、右がα99。
好き嫌いはあれど、どっちが未来を向いているか、は明らかな気がする。
ソニーのαは、ルイジコラーニの系譜を受け継いでいるようで好きだったんだけどなあ。
これが縦位置グリップを付けるとなお、強調されて
このフォルム、面取りの仕方、は、往年のニコン F3p MDやキヤノン F-1 MDを彷彿とさせる。
これ、確信犯だよね。
そして、このフォルムにぐっとくる層をターゲットにしているのだとしたら、ソニーの渾身ってそういうことなの?とも思っちゃうのだ。
いや、中身は面白そうで、機会があればぜひ使ってみたいとも思う。
でも、デザインって、売るための外装じゃなくて、精神が形になったもの(by アナベル・ガトー)だと思うんだよね
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