アドビのPhotoshopがアップデート、窓ガラスへの映り込みなどの反射を除去(削除)する機能(Reflection Removal)が加わりました。正確にはフォトショップというかAdobe Camera Rawの機能ですが。

デジカメWatchの記事に添えられた作例だと、室内がほぼ暗く落ちていてうーんと思ったのですが、試してみたらかなり効果的でした。
この室内側からの反射は補正するの、結構面倒ですよね。もちろんパーフェクトではなく、↑の例だと山の稜線に見える映り込みは削除できていません。

この写真でも強い光源の反射(左上のあたり)は変な処理になっていますが、中央付近の薄いリフレクションはとてもイイ感じに補正されています。

なお、この反射の削除機能はまだ正式な実装ではなく、テクノロジープレビュー扱いなので、Camera Raw 環境設定 → テクノロジープレビュー から新しい AI 機能と設定パネルにチェックを入れて、フォトショップを再起動することで有効になります。

反射チェックボックスをオンにすると演算で数秒(Mac Pro 2023の場合)待たされます。映り込みが除去され、反射(削除)スライダーが100で表示されます。

面白いことに、ここで反射スライダーを-100にすると、反射と(Photoshopが)判断し除去した画像が表示されます。(レストランの室内)
まだテクノロジープレビューですし、完ぺきな状態でもないですが、限定的とは言えかなり使える機能だと思います。AI利用の好例だと思います。AdobeのAI、って言うとIllustratorが先にイメージされちゃいますが。

もうPLフィルター要らない、とは思いませんが、写真のポストプロダクションとして有効ですよね。
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