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今夜は、月が綺麗ですね。南雲暁彦写真展 ライカ表参道

フォトグラファー 南雲暁彦氏の写真展、「Tokyo Moonscapes 東京恋図」が、ライカギャラリー表参道で開催中。
ライカギャラリーの公式案内

去年の4月に出来たライカ表参道店に併設された「ライカギャラリー」、日本国内では東京(銀座)、京都に続く、3拠点めのオフィシャルギャラリーですが、訪れるのは正直初めて。表参道よりは原宿に近い場所ですが、喧噪の通りから少し奥まっていることもあり、静かな空間が印象的です。

南雲暁彦氏がライカで個展を開くのは、2020年に引き続き2回目。その時のタイトルが Lens of Tokyo-東京恋図-。今回が Tokyo Moonscapes 東京恋図。このふたつの写真展が対になっている、あるいはテーマを継承しているのは明らかですが、黒基調のライカギャラリー東京と白基調のライカギャラリー表参道、空間の違いが見せる世界の違いも面白かったです。

原宿にほど近い裏通り、大きな窓の向こうには原宿の喧噪が見える場所なのに、そのふたつはガラス窓で明確に分けられ、ライカの空気(っていうとナンですが)に満たされています。

差し込む日射しが陰影を落とす空間に、しずかに並ぶ南雲さんの写真群。

事前にあまり写真を見てしまうと勿体ないかなと思うので、一部を除き、写真をあまり見せないように撮っています。

裏通りとは言え、こんな家賃の高価いエリアでこんな抜けの良い空間を魅せるライカの豊かさよ、って印象ですが

こんな空間と強いテーマ性を持った南雲さんの写真のコントラストが、WEBやモニター上ではなく、写真展で写真を見ることの意味を再確認させてくれます。

意識的に光が差し込むように作っているんだろうなあ。

今回の写真展を代表する1枚は階段越しに大きく展示されています。

タイトルは November 8th 2024    21:46:54

b`s mono-logさんのレビューにも書かれていますが、今回の写真展、タイトルがすべて「撮影年月日 撮影時間」で統一されています。それ以外にステートメントはなく、キャプション的に使用したカメラ(すべて SL3-S)と絞り、シャッタースピード、焦点距離、ISO感度 のみ。
作品展でEXIFを見せない主義の人はたくさんいますが、南雲さんは、いつ、なにを、どう、撮ったか、という「記録」に、他人の追随を許さない「記憶」を載せているのだと感じます。

SL3-Sで撮られた動画作品も展示されています(どこかでみた4Kモニターですねw)日中だと映り込みが大きいので、動画に関しては夕方以降か悪天候時がいいかもしれません。(意図的に展示作品が映り込むアングルを探しました)

気さくにギャラリートークをしてくれる南雲さん。わたしもその後、ゆっくりお話を伺いました。

ライカストアというと正直、わたしには敷居が高く感じられてしまう場所ですが、この穏やかな空間はホント良かった。

ギャラリートーク中の南雲さんと、ギャラリー(観客)のbさん。なにお揃いのシューズ履いてるんですか。

週末は南雲暁彦氏の在廊可能性があがるのでオススメです。

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