Trioplan、Primoplan(トリオプラン、プリモプラン)といえば、独特なボケのオールドレンズ。名前は知っているけれど、使ったことはない・・・くらいの認識でした。正直なところ。
一昨年くらい?Meyer Optik Gorlitz(メイヤーオプティックゴルリッツ)の手によって復活したらしいのは偶然知っていたけれど、そのドイツ製高級レンズの国内総代理店にKPI(ケンコープロフェショナルイメージング)が決まり、国内に正規展開をはじめるそう。
発表会に呼んでいただいたので行ってきました。
Primoplan、Trioplan、も100年近い(あるいは100年以上)の歴史を持つ大昔のレンズですが、今回のMeyer Optik Gorlitzは、光学設計は当時のオリジナルを踏襲し、現代の生産技術で作り直した言わばリマスターバージョン。
アルミニウムの質感がとても美しい。
Trioplan 100mmf2.8は、100周年記念モデルとしてチタン製のエディションも。
(すごく上品で美しいけれど、100台限定だって:量産モデルにプラス5万円でチタン製というのは良心的?)
左から
Trioplan 50mmf2.9、Trioplan 100mmf2.8 エディション(チタン製)、Trioplan 100mmf2.8 通常版(アルミニウム製)
左から
Primoplan58mmf1.9、Primoplan75mmf1.9、Nocturnus50mmf0.95 II
プリモプラン、トリオプランは昔のリマスターだけど、Nocturnus50mmf0.95は光学も機械設計もすべて新作。なのでこれだけ外観デザインも異なる(のと、これだけソニーEマウントのみ)。
日本で発売されるメイヤーオプティックゴルリッツは以下の7機種8モデル。
基本スペックと対応マウント、価格を表にしてみました。
Trioplan、Primoplanのシリーズ名はレンズ構成に由来するというのが分かる。
Lydithはプリモプランに似た傾向らしい(デザインはトリオプランそっくりだけど)。
?の部分はカタログに記載がないもの。
完全新型 Nocturnus50mmf0.95 IIはSONY Eマウントオンリー。
フルサイズ対応らしい。税別40万近い・・・。
独本国でもいいお値段の高級レンズ群だけに、日本正規価格もなかなかのプライス。
12/15の受注開始から2018年1月10日までの受注分のみ、記念キャンペーン価格らしい。
レンズだけに自分へのお年「玉」というのはいかがでしょう??と思ったけど、おとしたら目も当てられないな。
いろいろ触らせていただいたけれど、触感はとても良く、良い意味で見た目より重量感があって手に馴染む。
フォーカスリングは全体に重い。発表会に来日していた同社のBenedikt Hartmann氏に訊いてみると、ヒアリングしたカメラマン全体の好みとして重いフォーカスリングが支持されているとのこと。
まあ、完全なマニュアルフォーカスレンズだから、軽く、動きやすいフォーカスでは使いにくいのかも。このあたりは自分が現代的なAFレンズに慣れちゃっているゆえの印象かもしれない。
Primoplan75mmf1.9がEFマウントだった。
ので、許可とって、自分のEOS-1D X Mark IIに着けて、会場内で何枚か撮ってみた。
スチルもムービーも。
結果と感想は別エントリーで近日書きます。
フォーカスがマニュアルと言うだけでなく、一切の電気接点がないレンズなので、ワタシのようなロボットカメラに慣れた身にはいろいろ新鮮で、かつ、難しい(笑)
ちなみに、Trioplan、PrimoplanはじめMeyer Optik Gorlitzの資産を継承しているのはドイツの net SE社。
Meyer Optik Gorlitz以外に
キャリブレーター(アプリは日本語化されている)
ハンドメイドのカメラバッグ Oberwerthも展開。
サイト見たらドイツのSilkyPix代理店でもあるらしい。
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