iPhoneのポートレートモードは、その簡単な操作方法も含めとても優れた機能だと思う。(弱点はあるものの)
これまではiPhoneでもPlus、Xといったデュアルカメラ搭載型ならではの機能だったけれど、iPhone XRは単眼カメラでもA12プロセッサのパワーを背景にしたニューラルエンジンの力でポートレイトモードを実装。
ってことは、デュアルカメラを使うXs、Xs Maxでもニューラルエンジンを併用して過去にないレベルのポートレートモードになってる?と思って試してみました。
デュアルカメラをもつiPhone Xs Maxでのポートレイト撮影。未加工の(所謂)撮って出し。
ちなみにiPhoneのカメラロールに保存された写真を、iPhone上で見ると1枚で、AirDropでMacに送っても1枚のJPEG(左)ですが、Macと有線で繋ぎイメージキャプチャから見ると、HEIF(拡張子はHEIC)とJPEG、2枚のファイルがあることが分かります。
イメージキャプチャ経由で取り込んだHEIF(右)は、ポートレイト効果がかかっていません。
どちらもAdobe BridgeでEXIF見ると、F値は同じになっています。
このポートレートモード写真をiPhone上で「編集」すると、被写界深度が後から変更できる、のが今回のXs、Xs Maxのウリ(?)ですが、この時の初期値はEXIFとは違うようです。
ここでコントロールする絞り値は、まあ、分かりやすいインターフェイスのためのメタファとしての「f」でしょうか。
で、iPhoneのポートレートモードの弱点は相変わらずのようで
線で囲まれた空間は、抜けではなく、面と認識しがち。
これ、照明効果を当ててみると、iPhoneのポートレイトモードがどう空間を認識しているか分かって良いと思います。
にしても、これだけの処理を平然としてしまう「カメラ」恐ろしいですよねえ。
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