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実質的にこれまでのiPad Proと互換性を断ち切った第2世代iPad Proが発表された数日前、リリースされたキヤノンのRAW現像ソフト Digital Photo Professional (D.P.P.)のiPad専用バージョン、Canon Digital Photo Professional ExpressをiPad Proにインストールしてみた。
iOS版だけどiPhoneには非対応。Android版も存在しないので、iOSタブレット用と言ってもiPad専用。さらにEOSのRAW現像ソフトだけど CR2(EOS 5D系、EOS-1D X 系)には非対応で、CR3のキヤノンRAWのみ。要はEOS Kiss M とEOS Rしか、いまのところ対応機種は存在しない。
D.P.P.へのインポートは、Canon Camera Connect(EOSとのWiFi接続/制御/転送アプリケーション)を介したRAW/JPEG取り込みか、カメラロールからのJPEG取り込みのみ。
*iPadのカメラロールにはCR3は保存できないため
というと、圧縮効率が良くなったCR3とはいえ大容量のRAWファイルをWiFiでEOSから転送するしかないの?時間かかりすぎる。
そう思うと新型iPad Proが USB-Cになったのはとても正しい進化だと思う。USB-CでEOS Rと直接接続、もしくは今回、iPad Proと同時発表されたUSB-C – SD カードリーダーをおそらくDigital Photo Professional Express もしくはCanon Camera Connectがサポートすると思うので、実用的な転送速度でのインポートが可能になるはず。
EOS RもUSB-Cだしね
余談だけど、EOS Rに同梱されているUSB-Cケーブルはキヤノンロゴの入ったレアなUSB-Cケーブルです。
D.P.P. for iPadに取り込んだ後は比較的快適に操作が出来る。
トーンカーブの編集なんかは指で直接弄る方が心理的にはダイレクト感があっていい。
ただ、D.P.P.はPC版もそうなんだけど、スライダーやカーブの操作がリアルタイムに画面に反映されるのではなく、手を放すと確定されるU.I.なので、せっかくのダイレクト感が台無しなのは否めない。
ここはPhotoshopのようなリニア反映型に転換して欲しかったなあと思う。
とはいえ、ピクチャースタイルやその他の変更が現像しながら容易に行えるのはとても魅力。
なんだけど・・ね。
エクスポート(書き出し)はJPEGのみで、レシピを書き出してPC版のD.P.P.に読み込むと言った運用はできない。
PC版のDigital Photo Professionalとの連携機能はありません。と明記されちゃってる。
うーん、iPad上で完パケに持っていかなきゃいけないの?
それが求められるワークフローなのかなあ・・。
それに関してはクラウド前提とは言え、タブレットとデスクトップをシームレスに結ぶAdobeのLightroomの方がソリューションとして正しいように思います。
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