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コンテンツに応じて拡大・縮小-2

コンテンツに応じて拡大・縮小-1 の続き
 (Macintosh版 βプログラムを使用)

前回は背景が比較的シンプルなので、ソフトウエアからみて主要被写体が判断しやすい素材だったはず。アドビのデモでも、海の上の客船と泳ぐ人、という似たピクセルが連続する背景と、歪みが目立たない背景が使われている。

んじゃ、背景が複雑な絵柄だとどうよ、ってのが、今回のテーマ
コンテンツに応じて拡大・縮小-2

Photoshop_cs4_04

背景が複雑な元画像
人間から見たら主要被写体は明らか(だよね?)な写真だが、背景にも細かなディティールが多数存在するので、Photoshop CS4がどう判断するか見てみよう。

Photoshop_cs4_05

通常の拡大・縮小では一律に圧縮
コンテンツに応じて拡大・縮小だと、CS4は背景情報に引きずられるようで、人物に特異な歪みが。。。

Photoshop_cs4_06

こんな感じ。
これじゃあ、一律に圧縮した方がマシ。じゃあ、コンテンツに応じて拡大・縮小は実際には使えないレベルの機能なの?というと、ちゃんと対応策が準備されていた。

アルファチャンネルを保護領域として認識させることが可能なので

Photoshop_cs4_07

簡単にアルファチャンネル作るなら、クイックマスクモードで背景を塗るのが楽。
正確じゃなくても、アバウトに塗ればOK。
その後、選択範囲を保存>新規アルファチャンネル

Photoshop_cs4_08

コンテンツに応じて拡大・縮小 を選択後、オプションの保護 > アルファチャンネル を選択

Photoshop_cs4_09

あとは、普通と同じように画像の端をドラッグするだけ。
アルファチャンネル領域を保護して、それ以外の部分を画像解析しつつ圧縮してくれる。
凄い便利。

Photoshop_cs4_10_2

それぞれの背景部分を比較してみる。(クリックで拡大)コンテンツに応じて拡大・縮小は、文字情報を保護しようとしているのが見て取れる。

私見だが、CS4は従来のCS3では出来ない新機能を多数搭載・・してはいないと思う。
コンテンツに応じて拡大・縮小も、画像をスライスしてレイヤーにわけ、人物以外のレイヤーを圧縮して境界部を馴染ませるって方法で実現可能。
だけど、それに要する時間と、CS4を使った場合の時間は、かなり異なると思う。
特にこういう作業が多い場合、トータルな作業時間の短縮を考えると、アップグレード代金は1〜2ヶ月で元が取れると思うのは言い過ぎ?

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コメント (2)
  1. kiyo より:

    Saiikaさん
    オリンパスのPhotoFesta 2008 Winterのアドビ共催新製品セミナーで、アドビの日下部さんの新機能説明の目玉が、このコンテンツに応じて拡大・縮小でした。
    そして、例として、砂浜で、何人かのサーファーが、サーフボードを持っている風景で、人間は自動認識するけれど、そのまま拡大すると、手に持ったサーフボードがロングボードになってしまうので、サーフボードを、アルファチャンネルでの保護に指定すると(まあ、クリックするだけですが)、サーフボードが、ロングボードにならずに、そのままの大きさを保って、風景全体は拡大するというのを、ささっと、テキパキと実演してくれました。
    おっしゃるとおいで、CS4は、従来では不可能な機能を搭載したと言うよりも、それもありますが、従来では手間が掛かって、誰でもができるわけではなかった作業を万人が出来るイージーな作業に置き換えられたという意味で、優れた作業の効率化ツールとなっているようです。

  2. SAIKA より:

    ああ、やっぱ、基本デモアイテムだったんですね
    最初のプレス発表会では、アルファチャンネル使うデモまではやらなかったので、初ネタ?と思ったのですが、甘かったっすね

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