コマフォトこと、コマーシャル・フォト 2021年7月号を読む。
60ページ近い大ボリュームの特集は「フォートンに学ぶ 人物レタッチの極意」。コマフォト7月号の総ページ数は表4まで入れて148Pだから、広告ページを除く記事ページのおよそ半分がレタッチ特集になっている。
デジタルレタッチの黎明期を切り開いた(というか立ち上げた)フォートンだから、半端な特集でないのは当然だけど、そのレタッチプロセスは、ポストプロダクション工程ではなく、プリプロや撮影工程にも及ぶのがよく分かる好特集。
ワタシはレタッチにも画像処理にも抵抗感があまりないのだけど、それでも微妙に複雑な感情を抱く内容で(笑)とても良かった。
アイシャドーを加えるのはそうだよねえ、と思ってたら、ラメも加えるとか
まつ毛のボリューム調節、って、いや、描いてるし。そして、例えばこのまつげレタッチは(ブラシツールによる)手書き。写真とは・・とか思わなくもないけれど、広告写真の場合、良い写真を撮るのが目的ではなくて、良い広告を受け手に届けるのがゴールなのだから、手段(手法)は選ばないのも正しいし。
このレイヤーリストが物語ります。
そして、それらは決して写真(撮影)を蔑ろにしているのではなく、写真(表現)のひとつの極北を目指しているのは間違いない。それがワタシの琴線に触れる方向かどうかは別の話ですが。
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