FALCAMのトラベル三脚を購入したとき、国内総代理店のイメージビジョンから対応アクセサリーをいくつかお貸しだし頂きました(すでに返却済み)。そのなかで、MagSafeを使ったiPhoneマウントフォルダーが応用力が高かったのでレビューを。
なお、正式呼称は 【3A11】 F22 & F38 マグネット式スマートフォンホルダー で、iPhone用とは謳っていません。が、MagSafe互換のマグネット装着なのでiPhoneには最適です。今後、Qi2がAndroidで普及するとAndroidでも使いやすくなると思います。
このマウントホルダーはMagSafe型のマグネット装着機能を持った折りたたみ型のマウントアダプターで、公称重量68gのアクセサリーです。
底面がアルカスイス互換の形状(ファルカムではF38という規格仕様)なので、アルカスイス仕様の雲台にスムーズに装着できます。ただ、それだけなら他社にも同様の製品はあり、ワタシもPeakDesignのクリエイターキットを愛用しています。じゃあ、どこが優位性あるのよ、というと
左:ピークデザイン クリエイターキット はアルカスイス互換ですが
右:FALCAM 3A11 は、外側がアルカスイス互換のF38マウント(オス)内側がF22マウント(メス)になっているのです。
FALCAMの製品は、例えば雲台はF38マウントで、カメラケージや三脚にはF22マウントが設けられているので
こんなふうに同社の三脚(TreeRoot)に、この3A11をワンタッチで装着し、
iPhoneをマウントするのも秒単位です。(F22マウントはネジを使わないスライドロックなので脱着がスピーディ)
そして、FALCAMのカメラケージと三脚を使っていると、デフォルトでこのようにiPhoneをマウント出来ます。iPhoneを同時撮影用のカメラとして使う時、EOS R5などのカメラのリモート操作デバイスとして使う時、TPOに合わせて使いやすい位置にマウント出来るのが大きな特徴です。
ただし、3A11単体では側面マウント時に左右(PAN)方向には角度を付けることができますが、上下(チルト)方向には角度を付けることができません。そこがちょっと不便だったので
同じファルカムのF22規格マジックアーム(エクステンションアーム)を使うと位置も角度も自由度が大きく向上します。ただ、マジックアームのF22マウントはメスで、3A11のマウント部もF22メスなのでそのままでは装着できません。
ので、マジックアームにも付属している2529(クイックリリーストッププレート)を重ねて一体化し、オスメス反転させてマウントします。
もしくは3A04コールドシューを使うことで、3A11のマウントが可能です。とはいえ、仰角や俯角を付けたいだけでマジックアームが必要になるのはちょっとなあと思うので、F22マウントを反転させつつ回転できるアダプターパーツが欲しいところです。
ワタシはまだiPhone 14 Proなのでダメですが、今後、iPhone は単体のスチル&動画カメラとしても、カメラの操作やプレビューモニターとして、あるいはミラーレスカメラからのProRes収録レコーダーとしてなど、使い道が拡がっていきます。
そんな時、三脚等にiPhone を簡単にマウント出来るのは便利で実用性が高いと感じます。
その意味でFALCAM製品の規格に囲い込まれるカタチになってしまいますが、F22/F38規格で揃えていくと、かなりアドバンテージが出るように思います。
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