


マンフロットの革新的な三脚の再定義とは

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ピークデザイン(PeakDesign)が、新しい三脚をKickstarterで発表しました。しかも3モデル同時リリースです。
つい先日、マンフロットの新機軸トライポッド、Manfrotto ONEのリリースを書いたばかりですが、ピークデザインの新型、Pro Tripodもまた、スチルと動画の両方に向けたハイブリッド三脚です。Pro Tripod by Peak Design
風景やスタジオを筆頭に、写真撮影における三脚の重要性はいまも失われていませんしマーケットは堅調のようですが、手ブレ補正技術の発達、高感度性能の向上、なによりスマートフォンという手軽で優れた撮影機材の普及で、ライトユーザーにとって三脚の優先順位は低下しているように思います。一方で動画は三脚必須な分野でもあり(まあ、それもジンバルの隆盛をみると油断は出来ませんが)そうなると当然メーカーは、スチル、ムービーのハイブリッドに力を入れることになります。
ピークデザインは5年前にトラベルトライポッドを発売。ワタシも発売と同時に購入しています。そっかもう5年たったのか。今回リリースされる新型は TRAVEL TRIPODではなく、Pro Tripod シリーズ三兄弟。大中小というかPRO TALL、PRO、PRO LITEの3モデルです。
なにがプロなのかといえば、安定性の向上と伸長のアップ、そして動画対応。その代わりトレードオフとして大きく重くなっています。
大型化して重くなるなら、別にPeakDesignじゃなくてもいいじゃん、と思っちゃうところですが、それでも似たスペックのハイエンド三脚と比較してアドバンテージがあるのがピークデザインらしいところ。自分のもつGITZOのマウンテニア I型、持ってないけれど(某氏が持ってる)II型を含めて表にしてみました。
マウンテニアはI型でも縮長(格納高)が65cmと、雲台を外して脚と分離させないと機内持込ができません。ピークデザインはプロ トールでも(機内持込三脚制限の)60cm以内なのはアドバンテージ。PROとPRO TALLはサイズ以外はパイプもヘッドも同じなので耐荷重も同じ。それでTALLは最大高が2メートル近くになる(レンズ中心は2mを超えますね)のはなかなかだと思います。
デザイン的には似てるPeakDesignのトラベルトライポッドですが、トラベルはダイキャスト鋳造でプロシリーズはCNC削り出し。これはけっこう大きなとこですよね。
そして個人的に一番大きなポイントが新型ヘッド。
これ、フルードヘッドなんですよね。トラベルトライポッドもクランプ部分は回るけれど、あくまで回るだけ、それに対し、プロシリーズのクランプ部分はフルードで滑らかに(たぶんw、滑らかに動かないならフルードの意味は無いので)パンニングができる。
そしてそこにフルードがあるなら、ビデオ雲台はPANを忘れてティルトだけ対応すればいいという発想か(?)オプションのTILT MOD(ティルトモジュール)は小型でカメラバッグに入っちゃう(単焦点レンズ1本分と言っていますね)。それでいてティルトもフルードで、延びるパーン棒付き。
Manfrotto ONEがXCHANGE クイックリリースシステムという新規格で雲台の換装をスピーディで簡単なものにするアプローチなら、PeakDesignはPANはボールヘッド側に標準装備させることでビデオヘッドはアルカスイスクランプを使ってパーツ合体させるアプローチ。
ミラーレスムービーなら十二分で、大型レンズやREDを運用するときに心許ないなら(と自らビデオで言っています)レベリングベースもオプションで用意したよ、と抜かりのない感じです。
魅力的なのは間違いないのですが、5年たったとは言えPeakDesign トラベルトライポッド持ってると、被るんですよね。ふたつは持てないというか置いておく場所も無い。。。
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