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コダワリ派でも十分満足できる31.5型Thunderbolt 3モニター:BenQ PD3220U

31.5インチの大型PCモニター。4K UHDの高解像度と高い色精度を持つハイエンド性能を誇り、さらにThunderbolt 3接続による多彩な機能を実現・・・と書くと、ちょっと前ならお高価いんでしょう?ええ、数十万円は・・・。だよね、いいのは分かるけど買えないですよねー。みたいな会話になったハズ。
それが数十万ではなく、十数万の価格帯で実現できるようになりました。BenQのデザイナーディスプレイ PD3220Uがそれです。

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31.5inchの縦位置使用は迫力あります(後述)
このレビューはBenQ社より同製品の検証用サンプルを提供頂き、執筆しています。それ以外の利益供与(報酬等)はありません。本レビューは同社に感謝しつつもフェアな視点で書いているつもりです。原稿チェック等はありません、間違いが有ればワタシの責任です。事実誤認や間違いがあれば修正し修正点を明記します(誤字脱字の修正を除く)。
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PD3220UはBenQのラインナップの中ではデザイン用モニターに分類されます。それゆえ色再現にはシビアなコダワリを見せます。同社のモニターのなかでも色再現の正確さに重きを置くシリーズはAQCOLOR技術採用を謳いますが、PD3220Uもその1台。そのクオリティはCalMAN認証およびPANTONEカラー認証という外部機関の認証を取得していることからも伺えます。その色品質を担保するためにPD3220Uは工場出荷時に全台個別にキャリブレーションが行われ、その証明書兼レポートが同梱されています。

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さらにPD3220Uは現時点の映像の基準であるRec.709を100%カバーし、今後標準になりそうなDCI-P3/Display P3も95%カバーするなど、動画編集モニターとしても優秀なスペック。
4K UHD(3840×2160)の高精細解像度にHDR 10のHDR(ハイダイナミックレンジ)の色表現範囲は、制作(編集)だけでなく、映画コンテンツの鑑賞にも最高。ただし、スピーカーを内蔵しているのは評価できるけど、その音質はPD3220Uの画質に較べると非常にプアなので、映画鑑賞に使うなら別途高音質なスピーカーを用意した方が幸せになれるのが正直なトコロ。

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背面。BenQのモニターはスタンドに丸い穴が空いているデザインが多いけれど、31.5型のディスプレイは流石に重いのか、金属製の円筒形スタンド。剛性は高そう。

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背面入出力端子
左からUSB3.1(ダウンストリーム)x 2、USB3.1(アップストリーム) x 1、Hotkey Puck G2 接続ポート、HDMI x 2、ディスプレイポート x 1、Thunderbolt 3 x 2 と非常に充実したポートが並びます。
接続後は端子部全体を覆うカバーを取付ます。

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なお、Thunderbolt 3 ポートは向かって左側のポートのみ20V/4.25A(85W)の電源供給が可能(右のポートは5V/3A 15Wまで)なので、ノートPCや駆動に大きな電力を要するデバイスは左側に接続します。
またHDMIポートは2ポート2系統入力でPD3220Uから切り替えできますが、TB3ポートはディスプレイ表示としては1系統で排他の関係。試した範囲では先に信号をやり取りした方がプライマリーみたい。

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で、TB3のディージーチェーン能力を使って、もう一方のTB3ポートにはさらに1台、4Kモニターを繋いだり、このようにThunderbolt 3 RAIDを接続します。

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MacBook Proで映像編集しようとすると本体のストレージの少なさがネックになるので外部の高速ストレージが必須になる。もちろんTB3で直接MBPにストレージを繋いでもいいのだけど、PD3220Uに事前にストレージが繋いであれば、帰宅してMacBook ProをTB3ケーブル1本だけ繋げば電源含めすべて済む、というのはかなり便利。モニター入力がUSB-CなのとThunderbolt3なのでは、同じUSB TypeCの端子を使いつつもこのあたりの使い勝手はかなり違います。
(ただし、MacBook Proを外すときは先にストレージをアンマウントしておかないと心臓に悪い)

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さて、PD3220Uはかなり狭いベゼルなので没入感は大きいけれど、普通モニターの右下ベゼルにある操作ボタンがありません。

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なんと背面に操作ボタンとジョイスティックが。これも本体が比較的薄いからできるデザインかも。実際に操作している様子はこんな感じです。

カメラ1台で撮影した別テイクを合成しているので、指の動きと画面は正しく相関してはいません。念のため。

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この本体操作も悪くは無いけれど、PD3220UにはBenQ独自の操作デバイス、Hotkey Puck の最新改良版であるHotkey Puck G2が同梱されています。このキー割り当てカスタマイズ可能なデバイスは押す、回すの組み合わせでかなり直観的な操作が出来る優れもののデバイスです。先代のHotkey Puck に較べて機能だけで無く、質感、触感も向上しているのが○。

カメラ1台で撮影した別テイクを合成しているので、指の動きと画面は正しく相関してはいません。念のため。

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31.5インチの画面は大きく迫力もありますが、いちばん低くセットするとこのくらいで威圧感はそれほどでもありません。

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そして本体をスタンド高さいっぱいに上げて90度回転させ、縦位置にすることができます。

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縦位置ではテーブル面スレそれまで低く設置でき、ポートレートモニターとして抜群の存在感を発揮します。左右それぞれ30°スイーベルすることもでき、IPS液晶ゆえ斜めからの色偏移も少なく、デジタルサイネージ的に使ってもかなり面白いと思いますし、多彩なカラーモードを活かしてサイネージを制作するときのピクチャーモニターにするのも有効かも知れません。

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今回は主にMacBook Proを接続してレビューしましたが、iMac Proのサブモニターとしても画面サイズが揃ってとても使いやすいものでした。BenQのモニターはカテゴリー別にかなりのラインナップがあり、ニーズによって最適な選択肢が選べるのが大きなアドバンテージなのですが、一方、量販店に並んでいないので実際の画質、機能を体感できないのが残念です。CP+等の展示会が実物に触れる機会だったのですが、2020年CP+は中止となり、その機会が失われたのは(中止自体は英断で正しい判断だと思いますが)残念でした。本当はこのブログエントリーも、CP+の会場で実際に試して納得したら是非。と締めるつもりだったのですが。。
追記修正
CP+2020(中止)はカメラ、写真の展示会なので、デザイナーカテゴリーの本機ではなく、フォトグラファー用モニター中心の展示予定だったとお教え頂きました。ので、訂正いたします。BenQ製品の価格感を上回る製品品質は実際にみるとより実感するので、もったいないです・・・。

次回はDualView機能などを実際に紹介してみようと思います。

BenQ PD3220U 公式サイト

#MacBook Proモニター #Thunderbolt モニター #動画編集モニター

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