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デザイナーズ4Kと呼びたい高機能モニターの使いこなし:BenQ PD3220U

31.5inchの大画面に4K UHDの高解像度。そしてThunderbolt 3接続というハイエンドな仕様でありながら十数万円という価格に、BenQ PD3220Uはハイコストパフォーマンスというイメージがあります。もちろんPD3220Uが価格性能比に優れたモニターであることは確かですが、PD3220Uは単に「お買い得」な製品ではありません。デザイナー向けモニターを冠するには理由があります。
今回はPD3220Uの特徴的な機能であるKVM、PIP、PBP、そしてDualView機能についてレビューを行います。
BenQ PD3220U 公式ページ

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このレビューは前回に引き続き、BenQ社より同製品の検証用サンプルを提供頂いて執筆しています。それ以外の利益供与(報酬等)はありません。本レビューは同社に感謝しつつもフェアな視点で書いているつもりです。事実誤認や間違いがあれば修正し修正点を明記します(誤字脱字の修正を除く)。
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前回は演習室でiMac Pro、MacBook Proと繋いで試しましたが、その後、個人研究室に移設し、Mac Pro(2013)とMacBook Proを繋いで使っています。Mac ProはHDMI(とアップストリーム用にUSB)、MBPはThunderbolt 3で接続しています。
PD3220UはHDMI x 2、ディスプレイポート x 1、Thunderbolt 3 x 2 と多くのビデオ用ポートを持ちますが、TB3は映像入力としては1ポートしか使えません(どちらのポートでも可能)ので最大4台のPCを接続可能です。

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接続したPCはOSD画面から切り替え可能ですが、前回紹介したコントローラーHotkey Puck G2(付属)のボタン割り当てをカスタマイズすると、手元で簡単に切換ができて便利です。

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このように複数のPCを繋ぐと、キーボードもマウスも複数必要になって机の上が大混雑します(今回は片方ノートPCなので状況は違いますが)。

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そのような使い方をするときKVMスイッチもしくはCPU切換器と呼ばれる機械を使うのが「以前は」主流でした。
KVM(Keyboard, Video, Mouse)スイッチの名の通り、2台のPCを1組のキーボード、モニター、マウスで切り替えて使用するためのスイッチャーです。これがあるとデスクトップ(物理的な意味での)がかなり整理されます。

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BenQ PD3220UはこのKVM機能を内蔵しています。
そのため2台のPCをPD3220Uに繋ぐだけで(外部KVMスイッチなしに)1組のキーボード、マウスを共有できます・・・というアドバンテージが弱く感じられるのは、イマドキはキーボードもマウスもBlueTooth等のワイヤレス主流となってPCと1対1で紐付くため、KVM機能が働かないんですよね・・。

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ので、今回はKVM機能を活かすために有線のマウスとキーボードを引っ張り出してきました。
(やや本末転倒な感もありますが机の上にキーボード/マウスがひとつというのは快適です)

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さらにPD3220UのKVM機能はUSB端子の切換も行うので、側面のUSBポート、背面のUSB-Aポートに接続したUSBメモリやプリンターをボタンひとつで切り替える事が出来ます。

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その代わり、USBメモリやUSBハードディスクは切換前にアンマウントしないとこんな警告を受ける羽目になります。まあ、今日日、これですぐ壊れるデバイスもそうそうないのですが、データコピー中なのを忘れて切り替えると危険です。

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一方、Thunderbolt3ポートは切換の対象にならないのでTB3 SSDは接続したままモニターを切り替えても大丈夫でした。
(保証はしませんが)

さて、PD3220Uはその複数入力を切り替えるだけでなく、それを活かしたモードも搭載しています。
PIP/PBP そして Dual Viewがそれです。

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PIPはピクチャーインピクチャー。で、A入力の中にB入力を配置可能な表示モード(A、Bの交換も可能)
PBPはピクチャーバイピクチャー。AとBを並列に同時表示します。

Dual Viewは同じ入力(AでもBでも)を分割して異なるカラーモードで表示する機能。

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PIPの例
AにHDMI(Mac Pro 2013)BにTB3(MacBook Pro)を表示。
Bのマシンでレンダリングやエンコードを走らせ、進行状況を確認したいときなどに有効です。

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副画面(この例ではB)はサイズを3段階、位置は右上、右下、左上、左下の4つから設定が可能です。

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PBPはひとつの画面が小さくなって(ちょうど13インチノートくらいの画面サイズ)しまいますが、2つの入力が欠けることなく全表示されるので、MacとWinなど違う環境の見え方をチェックしたいときなどには有効でしょう。

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PBP(PIP)は主画面と副画面をスワップ(交換)することも可能。このスワップ機能はけっこう実用的で重宝するがKVMもセットで切り替わるので注意が必要だと思います。

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前述の4系統入力をフルに使うと、PBPx4の4面マルチ画面表示が可能です。監視カメラ用?ですかね?ワタシの用途ではちょっと使い道を見つけられませんでした。

これらは複数入力時の応用機能ですが、以下に紹介するDualView(デュアルビュー)は、1系統入力に対する機能です。

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このように表示画面を2分割して右側半分のカラーモードを変更し、異なる色空間での見え方を比較するのがデュアルビューです。
以前レビューした同社のSW270Cにも似たような機能としてGamutDuoという機能がありますが、デュアルビューが1画面を分割して表示するのに対し、ガンマデュオはPBP(あるいはPIP)の機能を使って副画面のカラーモードを設定する方式です。

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画面レイアウトの自由度はGamutDuoの方があるけれど、比較モードへの入り方や、他の色空間への切換はDualViewの方が圧倒的にスムーズ。
ので、動画にしてみました ↓。

BenQ PD3220U DualView from SAIKA on Vimeo.

音楽:著作権フリー音楽ダウンロード販売サイト iBgm

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PD3220Uはハードウエアキャリブレーターに対応していないことや、遮光フードが付属しないこともあって、ハイエンドと言うより「お買い得」モニターに思われがちです。
しかし、色再現の正確さにおいてはCalMAN認証およびPANTONEカラー認証という外部機関の認証を取得しているうえに工場出荷時に全台個別にキャリブレーション調整が行われる(レポートが添付される)など、デザイン用途に妥協のないクオリティを持ち、Rec.709(100%)やDisplay P3(95%)のカバー、さらにはHDR10対応など、映像制作のピクチャーモニターとしても十分な仕様です。
自宅の制作環境をグレードアップする1台になると思います。

BenQ PD3220U 公式サイト

#MacBook Proモニター #Thunderbolt モニター #動画編集モニター

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現在、商品流通が止まっているのか、高価くなっていますが、十数万円のモニターですのでその辺まで落ち着いたら・・・

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