CESで発表されたCASIOのTREXは、ちょっと進化の袋小路に入ったかに思えるコンデジに新しい路地を切り開こうというアプローチと個人的には認識してる。
そのTREXが国内発表。日本ではTR100として4月発売。
実物を試す機会があったので行ってきたが、発売が2ヶ月も先ゆえまだβ機の状態。撮影画像のテストは出来なかった。その意味ではう〜ん、なにも書けないなーと思っていたのだけど、TR100開発プロセスとイメージデザイン画の変遷を見せていただき別の意味でひじょうに楽しい時間となった・・・・ので、それを紹介。
個人的ポリシー(?)としては、開発にどれだけドラマがあろうとも、製品は最終的に世に出た姿がすべて、開発者(単にR&Dだけでなく生産やマーケも含む意味で)の情熱や物語は、製品に現れていなければ意味がないと思ってる。
その意味では世に出なかった開発中のイメージスケッチやモックに喜んではいけないのだけど・・・・こういうの大好きなんです(笑)
思わず多数の写真を撮ったので、ムービーにしてみた。
スイベル機と一言で呼ぶのは簡単だが、その自由度は同時にさまざまな形態で意味を持つ必要がある(そうでないとGアーマーにおけるGブルのような存在になってしまう)。イメージスケッチに描き込まれた様々な要素はリアルトランスフォーマーのイメージ図としてとても面白い。
TR100自体はどうなんだろうなあ。
見た目に反して剛性感のある外骨格フレームや、よく練られたUI。21mm相当の超広角レンズ・・とユニークな仕様とそれをちゃんと使える一体感にまとめ上げてるところなど、とても楽しかった。
ただなあ、自分がTR100を胸ポケットに入れて、どう使う。ってのがいまひとつイメージ出来なかったのも正直なところ。
コンデジの競合は他社のコンデジではなく、iPhoneやAndroid、普通の携帯電話だと思う。うちの大学の学生でも、カメラはケータイしかもっていない、という学生も多い。
カメラとケータイのカメラ機能は画質も機能も大きく違う。そんなのは自明のことだけど、だからバッティングしないと思うのは甘すぎる。数年後にコンデジのポジションがケータイやスマートフォンによって占められ、いまのコンデジがワープロ専用機化しない保証はないのだ。
もちろんメーカーは分かってる(と思う)。だからTR100のようなチャレンジが出てくる。
でもさ・・・あのUHFの室内アンテナのような持ち手型フレームは文字通りアンテナ化して、Wi-Fi内蔵、ホットスポットがあれば写真もムービーも即アップロード。。。って機能は初号機から(いや、初号機だからこそ)必須だったと思うな。
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NHK地上デジタル総合テレビ「東京カワイイTV」でTR100の
ブロガー自画撮りでブーム暴走のネタが放送されました。
CASIO公式サイトでは後継機種の即時完売お詫びしか掲載がない、
日本向け製品別ページは在りますがリンク解除状況でもあり、
こちらにアクセス発生と思われます。