雑誌Penの別冊MOOKシリーズであるPen+から、STAR TREK特集。
Pen自体、毎号楽しみな(個人的にはいまのBRUTUSより好き)雑誌で先日のサンダーバード特集も良かったけどPen+の気合いの入り方はさらに好き。
この写真が物語るように、単に映画に当て込んだ特集MOOKではない。編集者のスタートレック(過去のシリーズ含む)への愛が感じられてとてもいい1冊になっている。
この写真でJJが持っているのは、Mac Book(Air?)だよね。
巻頭のベネディクト・カンバーバッチの撮り下ろしを別にすれば、ジーン・ロッデンベリーの哲学、理念を語るページからはじまる骨太さ。
冷戦の時代に生まれたスター・トレックが、異人種間の恋愛や、戦争、宗教、を語りつつ、徹底的に楽観主義なのか、ワタシなりにそこへの考えはあるけれど、この特集冒頭はそれへの解にもなっていて唸った。
そういった部分だけで無く、作品(背景の)解説や、用語、過去シリーズの歴史等の解説、考察も厚く、今回、かなり洗練された衣裳デザインもデザイナーが語っている。
で、トレッキーというか、スター・トレックファンは日本にも多く、そのコメントページも厚いのだが・・・いや、熱い、かな、暑苦しい、かも(笑)
京極夏彦氏なんか、コスプレしたうえに、これだもん(注:ぐわっし、ではない)
河森正治氏はVF-25のラフスケッチまで(笑)
他にも映画、建築、アート、とイイ感じで連動して特集が展開していく。
個人的に注目していたフォトグラファーの瀧本幹也氏が紹介されていたのも編集者のセンスを感じさせる。
この写真集、いいよねえ。
という訳で、いや、今回のPen+はとてもお薦め。きっと映画感で高いパンフレット買うより、圧倒的に安く、かつ、中身が「厚い」と思う。
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