OWC 4倍速い CFexpress 4.0 カードリーダー発表：CP+ 2024

Other World Computing（以下OWC）がUSB4 CFexpress 4.0 Type Bカードリーダー「Atlas USB4 CFexpress 4.0 Type B Card Reader」を発表、CP+ 2014の会場で今日から正式に展示を行っています。タイミングのせいもあるのでしょうが、これが世界初展示となります。（本国のプレスリリースにも　today introduced the new time redefining Atlas USB4 CFexpress Type B memory card reader at CP+ Camera & Photo Imaging Show in Yokohama, Japan.とありますね）

CFexpress 4.0 Type Bカードに対応し、USB4でMacやPCと接続。両者の組み合わせで最⼤転送速度 5000MB/秒（40Gbps）、実効転送速度3300MB/秒を実現しています。これはUSB3.2 Gen2の4倍にあたります。CFexpress 4.0のカード、USB4での接続の両方を満たしていることが必要です。

OWCのプレスリリースにある実測値データ。
スチルファイル、動画ファイルともUSB3.2 Gen2比できっちり4倍のスピードが出ています。（なんでEOS R5Cで15,000枚のスチルをテストなのかは謎ですが)。この辺は実機が手に入るようになったら（予約開始は明日から、発売日は3月下旬予定らしいです）ワタシの環境で試して、公称通りか検証してみます。

ちなみに以前テストしたOWC Atlas CFexpress 4.0 Card Reader プロトタイプは同社のAtlas FXRに似たデザインでしたが、量産型は同社既存のコンパクトリーダーと同じ筐体デザインになっています。

手前がOWC Atlas Dual CFexpress + SD Reader。奥が新型のUSB4 CFexpress 4.0 Type Bカードリーダー「Atlas USB4 CFexpress 4.0 Type B Card Reader」
一見、全く同じに見えますが

既存の製品は底面にUSB-Cケーブル直付け＆格納機能がありますが、今回の新型にはありません。

その代わり（？）新しいヒートシンクを内部搭載し、サーマルスロットリングの防止と信頼性の高いデータ転送を保証すると謳っています。そう、瞬間的に速い、より、安定して長時間、転送速度が落ちない方が大事ですからねえ。カードもリーダーも。
そして赤丸で囲んだ部分にあるのが

新設されたInnergize切り替えスイッチです。InnergizeはOWCから無償で提供される同社メモリーカード専用のメンテナンスソフトウエアで、（公式ページ）メモリーカードの
・Health　健康　残りの寿命と信頼性の検証・Sanitize　消毒　性能の復元・Field Upgrade　アップグレード　ファームアップ
を行うツールです。ワタシがOWCのメモリーカードを選ぶ理由のひとつでもあるツールです（Innergizeレビュー）

なのですが、このInnergize、USB3（以下）でしか動かないというちょっとダメなソフトで、USB4では使えない（よう）です。このスイッチはInnergizeを使う時に切り替えるもので、まあ、ダメな子Innergizeフォロースイッチという訳ですね。（Innergizeを直す方向に行かないのはいろいろ事情があるのでしょうねえ）

という訳で新製品発表の少ないCP+2024のワールドプレミア製品のひとつがこの（従来型の）4倍速いUSB4 CFexpress 4.0 Type Bカードリーダーです。
CP+2024の会場で気がついた範囲では、NextorageがCFexpress4.0カード（発売済み）とリーダー（3月発売予定）を展示。EXASCEND（RAIDブース）でカードの試作品を展示（春発売と言ってました）。LexarとSUNEASTでも開発中のモックを展示していました（発売予定時期は聞きそびれました）。
各社がんばっていてCFexpress4.0時代の到来を予感させるのですが、肝心のCFexpress4.0対応型のカメラはどこからも発表されなかったのが寂しい今年のCP+でした。オリンピックイヤーだから間違いなく出てくると思うのですが・・・。

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