黒澤明の「羅生門」が、デジタル完全版と名うってBlu-ray化されるのは知っていたが、そのマスタリングプロセスはかなり本格的なものらしい。
フィルム復元者と企画担当者が語る「羅生門 デジタル完全版」のすべて
アカデミー・フィルム・アーカイブ マイケル・ポゴゼルスキー氏インタビュー
(Phile-web)
過去のコンテンツをDVDやBDにする際に、どうマスターテープ(あるいはデータ)を作るかってのは、エンコードの善し悪しや、ビットレート以上に重要な部分だと思うけど、そのクオリティはけっこうばらついているように思う。
担当者のこだわりやプロデューサーの予算感に依存してるなあ、と思っていたのだけど、
アメリカではデジタル復元を行う業者も多く、技術情報の交換も活発。プロジェクトを支援する財団や公的機関もあり、法的な制度も整っている(東京国立近代美術館フィルムセンター とちぎあきら氏)
と聞くと、あらためて彼我の深い差を感じてしまう。
復元は、4Kスキャン → 2K変換/キズ修復、補正 → 4K再変換 プロセスらしい。
全プロセスを4Kで行う訳ではないらしい。
というのも、興味深いなあ。
「羅生門 デジタル完全版」(5千円弱)は、買おう。うん。
「比較検証用にデジタル復元を行う前の映像を収録」というのも興味深いし。
ただ、問題は、同時に出る「黒澤明ブルーレイBOX(限定生産)」(2万円近い)には
特製冊子「『羅生門』デジタル復元の軌跡(『羅生門』記録:野上照代インタビューを収録)
がついてくるということ。
う〜ん、個人的には、「乱」「まあだだよ」の黒澤映画には思い入れがないんだよなあ。
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「羅生門」は黒澤作品の中でも興味深い一作ですね。
これまたハリウッドでリメイクされて「暴行 (The Outrage)」
という作品が作られまして、「羅生門」では三船敏郎の演じた
暴漢を「暴行」ではポール・ニューマンが演じていたのですが、
驚いたのは千秋実の演じた坊さん、「暴行」では牧師になるのですが、
その役を「スタートレック」のカーク船長でお馴染みの、
あのウィリアム・シャトナー(若い!)が演じていた事です。
「スタートレック」シリーズが始まる前、1964年の作品です。
ちなみに、こちらのADからAmazonに飛んでみた所、
何故か「黒澤明 Blu-ray BOX」と「ランボー 最後の戦場」が
「あわせて買いたい」組み合わせとして推奨されています。(笑)
一方、「羅生門 デジタル完全版」と「あわせて買いたい」のは
「L.A. CONFIDENTIAL ブルーレイ・エディション」なんですね。(笑)
自分も「乱」や「まあだだよ」なんかには、あんまり興味ないです。
黒澤明といえば、やっぱり「七人の侍」とか「用心棒」とか「椿三十郎」
とかなんですが、個人的に最高傑作だと思っているのが「赤ひげ」です。
まさか黒澤映画を見て涙を流すとは思っていませんでしたね。(笑)
わはは〜 > ランボー
いま、やってみたら
スタンリー・キューブリック コレクション (Blu-ray Disc)
があわせて買いたいになってました
羅生門 デジタル完全版は同じでした〜
>まさか黒澤映画を見て涙を流すとは思っていませんでしたね。(笑)
とまこっとさんが書かれてることに、ちよっとびっくりです。
私は黒澤映画は非常にヒューマニスティックだと思ってるので。
「七人の侍」「用心棒」にしてもしっかりそういうものは流れてますしね。
「乱」は以前東宝が作ったDVDマスターそのままなんだろうか
なにも言及されてないですが。
個人的には、BOXの中では「乱」が一番気になります。
あの映像美をBlu-ray で最高の状態で見られたらいいんですが。