先週行ったフォーカルポイントコンピュータでのActive Storage XRAID 説明会 for Macお宝鑑定団のレポート。
とはいえ、このハイエンドなRAIDシステムは公式サイトに詳細な説明があるし、MACお宝鑑定団ブログでもすでにレポートされている。
ここでは個人的印象を中心に書いておく。
デモンストレーションは、お馴染みフォーカルの岩崎氏。人の入れ替わりの激しいこの業界で11年、フォーカルに居るそうだ。
厚みのある金属筐体のこの製品。アップルの製品動向に疎ければ、Xserve RAIDの新型、といっても十分に通るデザイン。少なくともXserveディスコン後、アップルが動作認定するPromise VTrackよりははるかにアップルのDNAを感じさせるデザイン。
外観だけでなく内部構造、設計思想までXserveの後継といえるコンセプトを貫いているらしい。
負荷に応じて拡がるLED
アイコン化された警告灯
3系統の独立した冷却ユニット、電源ユニット、その他のパーツも二重化されている。
同時にそれらの正常動作も監視対象になっている(後述)
他社製モデルとのベンチマーク
具体名は明かされなかったが、構成から見てもPromise VTrackと比較しているのは明らか。
で、ベンチが載ってるって事は、自分が優位だからで、たしかに同社のパフォーマンス紹介ページにも同じグラフが載っている。
読み込み速度は数パーセントだが、書き込み速度は5割近い優位性。
非圧縮HDのマルチストリーム再生、SD非圧縮でも差が出てる(SDでは僅かな差だな)。
ただ、注意すべきは、16台構成のXRAIDだと他社製の同構成と差は生じておらず、32台構成にしたとき「のみ」に差が出てること。
32台構成とはすなわちエクステンド用にもうひとつ、ユニットを接続した2階建てのXRAID運用時。
ってことは、この製品の真骨頂はSAS接続による拡張時にボトルネックを起こさない(アップル流に言えば)エレガントな制御にある、ってことだ。
管理が簡単なのもXRAIDのウリ。
そのひとつが監視と設定を分離したソフトウエア。
ドライブのステータス監視はじめ、ほとんどの機能はマウスのみで行える。
ワタシも自分の大学の編集システムは、FiberChanelでシェアした共有ストレージにしたいのだが、設定も管理も、ワタシの手に余るんだよね・・・
これなら出来るのかなあ・・・・???
Macお宝鑑定団ブログにも書かれていたけど、動作中にドライブを1発、抜いて貰った(笑)
アラートが消せないトラブル?があったものの、システム全体は正常に作動。
監視システムも正常に作動。
このXRAIDのユニークなところは、監視ツールのiPhoneアプリを用意していること(ただし、まだ未配布)
通勤電車の中から、RAIDの監視を行えるのだ(笑)
(笑)と書いてはいるけど、これ、うまくサポートと連動したら、けっこういい運用できるような気がする。
ちなみに16台構成(16TB)で198万円、32台構成にするとプラス168万円
う〜ん、ちょっと教育用に入れるには無理がある・・・(^_^;