コンシューマー用としては事実上終焉した感のあるHDVだが、業務用としては依然強い存在感を持っているためか、意外にも(失礼)新機種の投入が相次ぐ。
9月に発表されたソニーのHVR-Z5Jに続き、キヤノンのXH G1s / XH A1sが発表。発表は遅かったけど、発売予定はソニーのZ5Jと同じ12月中旬。
レンズ交換式の上位機種 XL H1sでやったのと同様に、マイナーチェンジでSをつけるブラッシュアップバージョンだ。
ブラッシュアップ版とはいえ、甘く見るとダメだと思う。ザクだってSがつくと(MS-06S)凄いんだから(閑話休題:こういうこと書きたくてmono-logueやってます)。
キヤノンは一眼レフではMark.II,IIIと命名するが、ビデオカメラではAやSをつける命名則を持ってる。どちらにしても、特定の型番は大事にして継承する文化らしい。
(ヒエラルヒー構造を堅持してるともいえるけどさ)
EOS5D Mk.IIが、CMOSや画像処理エンジンと言った部分の刷新に注力し、操作性やレスポンスはあまり手を入れなかったのに対して、こちらのMk.II版であるXH G1s / XH A1sは逆に画質的な改良は少なく、操作性といったメカ的ブラッシュアップが中心。
写真は以前借りて使ってたときのノーマルG1。
フォーカスリングの粘りや操作性が大幅に向上したらしい。
それはそれで素晴らしいし、羨ましいことだが、デザイン変更が行われなかったせいか、小さな液晶モニターはそのまんま。せめて、高精細化すればいいのにねえ。
また、至るところで不満の声を聞くゲインとホワイトバランスレバーの間に位置するC/B切り替えボタンもそのまんまくさい。
う〜ん、惜しいなあ。
Z5発表時は特に価格的に魅力を感じましたが、Z7では同梱の
メモリーレコーディングユニットが約10万円で別売りだと知り、
一気にお得感が失せてしまいました。
そこへ持ってきて、あらためてEX1の桁違いな高画質を見せつけられると、
きっと3年後ぐらいにはEX5/7としてニューモデルになって、その頃には
SXSカードの値段もこなれているだろうと期待するようになりました。(笑)
(その頃、デジ一眼の動画撮影機能がどう進化しているのかも楽しみです。)
ビデオSALONの比較画像(特に人物の方)を見ると、
EX1の、まさに桁違いの画質に改めて魅了されます。
http://www.genkosha.co.jp/vs/sp_200811/
XH G1S/A1S、HDVにはまだまだ需要はあるのでしょうが、キャノンにも
そろそろソニーのEXの対抗馬的なモデルが必要なんじゃないでしょうか。
キヤノンは業務用レンズの実績と経験はあるけど、業務用機器の事業部もノウハウもないから、HDVより上はシンドイでしょうね
パナか、ソニーからライセンス受けて参入しても、勝算は薄いと判断してるのかも。
業務用でHDVの需要はまだまだ続くとは言っても、勿論
メーカーの方々は次の展開を考えておられる事でしょう。
一応「XDCAM EX」のライセンス供与を受けて、キャノンから
出せない事も無いけれど、フジノン・レンズ+ソニーの撮像素子に
対抗するのも難しそうだから、多分、「AVCCAM」になるのでは。
(いやいや、「EOS CAM」の開発に専念!?)
キャノン製のAVCCAMが出て来たら、それは注目されるでしょう。
EXに対抗して(?)是非1/2型の撮像素子でお願いしたいですね。
ビデオSALON11月号のパナソニックのHPX175/HMC155の
開発者の方々へのインタビュー記事は大変に興味深く読みました。
しかし、パナソニックのデザインって、まさに業務用機器って感じ。
デザインで多少なりとも損をしているという意識は無いんでしょうか。
キャノンから「カッコイイAVCCAM」が出て来て欲しいです。
(でも、キャノンの業務用機のデザイン・テイストも微妙かなぁ・・・)
キヤノンのAVCCAM・・・たしかに出てきたら魅力的かも。
安価な「RED」が作れると思うんですよ、キヤノンは。
キャノンから「安価なRED」、まさにみんなの夢、希望。(笑)
キャノン、いや「キヤノン」。
そういえば、それが正しいカタカナ表記なんですよね。
マヨネーズのキューピーも正式には「キユーピー」だそうで。(笑)
キヤノン(ATOK偉いよ)のREDは、ちゃんと赤はちまきですよね(^.^)