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FCP Xのアーカイブ作成とFCP 7互換性

カメラがテープベースからファイルベース(メモリーカードベース)になって、ハンドリングは楽になった一方、マスターテープって概念が無くなって、マスターデータ(を入れたカード等)の管理はミスを誘発しやすいものとなったと思う。
単体ファイルで問題ないEOS MOVIEファイルはまだしも、民生機で広く普及するAVCHDは個別のファイル(.MTS)状態ではMac OS上ではプレビューすらできないし、Final Cut Pro(7もXも)で読み込みできない。(Adobe Premiere Pro CS5.5では可能。これに助けられたことも多い)

Fcp_x_01

ので、特にAVCHDのバックアップ(アーカイブ)は重要なポイントで、ミスを防ぐ意味でも手作業(ディレクトリ構造を維持したまま複製すればHDD上にアーカイブ可能)によらず、アプリに任せたいもの。

さいわいiMovieにもFinal Cut Pro 7にもアーカイブ機能があるので、これまでは撮影の合間にノート型Macでバックアップを取ったりもした。
(メモリーカード使い回しのためでは無く、カードのトラブル等に備えた冗長化が目的。現場でのメモリー消去や使い回しは避けるのが大原則と考えている)

Fcp_x_02

Final Cut Pro Xにももちろんアーカイブ機能がある。
そして、アーカイブしながらFinal Cut Pro Xへの読み込みも並行できるので、作業全体の効率化に大きく寄与する。
なお、AVCHDカメラ内蔵メモリから読み込みできないというトラブル事例を教えて頂いたが、CX550およびCX700Vでは問題なく読み込みもアーカイブも出来た。

Fcp_x_03

この処理時間はマシンパワー(CPU)に依存するようで、手元のMacBookAirとMacProではかなり処理時間が異なるが、非力なMacBookAirでもそこそこ実用的な印象。
なお、アーカイブはFinal Cut Pro 7では任意の場所に作成できたが、Final Cut Pro Xではディスクを選ぶことしか出来ない。(内蔵とかRAIDとか)
また、そのドライブの第一階層にFinal Cut Camera Archivesというフォルダが作られ、そこに保存される。アーカイブ作成後、そのアーカイブファイルを移動させるのは問題ないようだ。

Fcp_x_04

問題?なのは、このFCP Xで作ったアーカイブファイルを、Final Cut Pro 7からはアーカイブとして読み込むことが出来ないこと。
(iMovieからもNG)
Final Cut Pro XとFinal Cut Pro 7は互換性がないのは有名な?話だが、アーカイブファイルもダメ。

Fcp_x_05

恐ろしい想像をしつつ、Final Cut Pro 7で作成したアーカイブファイルをFCP Xで開いて見たところ、こちらは大丈夫だった。ほっと一息。

まとめ
FCP 7でアーカイブ → FCP 7、FCP X、で読み込み可能
FCP Xでアーカイブ → FCP X、でのみ読み込み可能(FCP 7はNG)

編集環境がFinal Cut Pro 7の方は、アーカイブも必ずFCP 7で作成することを強く推奨します。

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コメント (7)
  1. momo より:

    QTでAVCHDお試しあれ!
    (Mac) AVCCAM インポーター
    https://eww.pass.panasonic.co.jp/pro-av/support/desk/j/avc_download.htm#avccamip

  2. SAIKA より:

    あ、はい。パナのですね。
    これQT7でしか使えないので、FCP Xではアウトなのです〜

  3. momo より:

    QTXでしたね。失礼しました。
    アップルは無理でもソニーかパナのどちらかからでるでしょう。

  4. SAIKA より:

    はい、期待しています。

  5. @shingoishikawa より:

    .MTS の再生は MPlayerXという無料のアプリが優れてます。軽くて連続再生も可、です。

  6. masaru1201 より:

    そっか〜そうやってQuickTime Xへの移行は少しずつ行われているって事なのね。

  7. 匿名 より:

    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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