OWCから今日国内発表&発売が始まったThunderbolt to Dual DisplayPort Adapterは、ひとつのThunderbolt 3ポートから4K60P(以上)のデュアルモニターをバスパワーで実現する高性能なディスプレイアダプター。
凄いんだけど、仕様がちょっとニッチ過ぎる気がするこのアダプターを、1週間前から試させていただいているのでインプレッション。
OWC Thunderbolt to Dual DisplayPort Adapterを使ってMacBook Pro(2017)から4Kデュアルディスプレイ表示を行っている図。必要なのは、このマッチ箱程度の(と言ってもイマドキはマッチ箱サイズってピンときませんよね。このアダプターは63mm x 56mm x 16mm)56gに満たないアダプタのみ。電源も不要です。
パッケージには本体と、約50cmのThunderbolt 3ケーブルが同梱されます。
(製品下のポーチは高さ揃えのための私物です)
接続はMacとアダプタをThunderbolt3ケーブルで繋ぎ、2つのDisplayPort でモニターと繋ぎます。そう、DisplayPort です。HDMIでも、Mini DisplayPort でもなく、フルサイズのディスプレイポートです。
DisplayPort(上)とMini DisplayPort(下)
Mini DisplayPortはThunderbolt 2と端子形状が同じなので、「ThunderboltならOWC」のOWCとしてはてっきりMini DisplayPortで来ると思ったのですが、違いました。
ので、こんな風に太いDisplayPortケーブルが2本、刺さります。そしてDisplayPortはDisplayPort 1.4規格対応のため、このアダプタはシングルディスプレイ接続時 8K/30Hz(8K30P)、デュアルディスプレイ接続時 4K/60Hz、144Hz(DSC使用時)8K/30Hz(DSC使用時)の高解像度かつ高リフレッシュレートの公称性能を持ちます。
ちなみにDSC(Display Stream Compression)とは、広帯域(高解像度)伝送を実現するためのロスレス圧縮規格で、圧縮伸張に伴う遅延がないのが特徴「らしい」のですが、いかんせん対応モニターを持っていないので実際に試すことが出来ませんでした。
この写真の時の出力情報
MacBook Pro(2017)からの3面マルチディスプレイ
このOWC Thunderbolt to Dual DisplayPort Adapterは小型軽量で電源不要なので、このようにノート型と組み合わせるのが有効と思いますが
うちのデスクトップであるMac Pro 2019だと、このようにこれひとつで4K/60Pデュアル30bitカラー&HDRが可能です。
一方、このアダプタの課題はM1チップ搭載Macでの挙動で、このようにMac mini M1にアダプタ経由で2枚のモニターに接続しても片方しか表示できません。
上記の状態のMac mini M1にHDMIで繋いでやると2面まで使用できますが、そこまでです。
今夜遅く発表されるらしい新型MacはM1の発展型搭載との噂ですが、そのとき、この制約が解き放たれるのか否かは、後日の楽しみデスね。
という訳でOWC Thunderbolt to Dual DisplayPort Adapterは、コンパクトなボディに非常に高い性能を持つアダプターですが、 Dual DisplayPort入力を持つディスプレイを2台以上保有している必要があるというとてもニッチな条件下で真価を発揮するアダプタです。
個人的にはポートのひとつはHDMIなら、民生用のテレビに同時接続できるので用途が広がる気がします。
日本発売記念で、いまだけ10%オフクーポンが付いている模様。
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