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電源内蔵でフル仕様のサンダーボルトドック:OWC Thunderbolt Go Dock

Thunderbolt関連機器のトップブランドの貫禄が出てきたOWC、CES2023に合わせて発表された最新のサンダーボルトドックは、フル仕様のTBドックとして初めて電源を内蔵したモバイル対応ドックでした。その名もThunderbolt Go Dock。ワンユニットのボディに高速インターフェイスを多数搭載した新世代ドックです。(公式製品ページ

OWC社より最新のThunderbolt Go Dockのサンプルが送られてきたので、急ぎファーストインプレッションをお送りします。なお、レビューにあたり同製品のサンプル提供を受けています。それ以外の報酬(ギャランティ等)はありません。また、レビュー内容の指示、事前チェック等もありません。OWC担当者には感謝をしつつも、レビュー内容はフェアなつもりです。内容に誤りや事実誤認があった場合、修正の上、変更箇所を明示します(誤字脱字の修正を除く)。
これらの運用ポリシーについてはhttps://mono-logue.studio/policyをご覧下さい。

PC周辺機器から電源内蔵タイプが減り、電源アダプタを外付けにするようになったのは十数年前からでしょうか(自信なし)。本体の小型化ニーズにも応え、放熱やノイズ対策などメリットもあると思いますが、一方で2ピース構成となり電源アダプタやコネクタ形状も専用化するため可搬性は低下、今となるとモバイル運用にはデメリットも多いトレンドだったと思います。

Thunderbolt Go Dockは電源を内蔵化することでモバイル用途に使いやすい可搬性を獲得しました。そのため筐体自体はやや大きく重くなっていますが、電源アダプタが無くなり、電源コード(コネクタ)も汎用の2芯メガネケーブルなので忘れても安心(?)感があるなど、現場への持ち出しハードルが下がっているのが特徴。
電源アダプタが要らないだけなら、Mac(PC)のバスパワーで駆動するトラベルドックも存在します(OWCにもあります)が、それらはThunderbolt非対応だったり端子数が少なかったり、速度も普通だったりします。もちろん用途次第でそれらも充分に実用的ではありますが、Thunderbolt Go Dockは、一切の割り切りを必要としないフル仕様のTBドックであり、その中でも近年のトレンドを取り入れた最新の仕様になっているのが特徴です。

具体的にはThunderbolt 4ポートが3つ。(ひとつはホストPCと接続します)つまりThunderboltの分岐ができるということ、40Gb/s(5,000MB/s)の規格転送速度をもつので広帯域の映像編集にも高速なストレージで対応することが出来ます。それ以外にUSB3.2:10Gb/s(1,250MB/s)のUSB-Cポートをフロントに1つに、同速度のUSB-Aポートがリアに2つ。

ただ、同社のThunderbolt(4)DOCKもそうなのですが、フロントのUSB-AポートがUSB2.0、つまり遅いんですね。キーボードやマウスを繋ぐのなら480Mbpsでも問題ないですが、それらはとっくにワイヤレス(BlueTooth等)が主流になっています。

USのOWC公式サイトのThunderbolt Go Dock頁に、USB-C/Aのデュアルコネクタを持つ高速ポータブルSSD、OWC ENVOY PRO MINIを挿している写真があるのですが、USB-Aポートに挿しています。いや、これじゃ、OWC ENVOY PRO MINIの高速性がまったく活かせないと思うのですが・・・。
この辺、OWCの開発?マーケ?はどう考えているのか知りたいところです。

Thunderbolt/USB系以外のポートとしては他に、HDMIポートとEthernetポート、がリアに、SDXCカードスロットそしてオーディオポートがフロントに各1づつ。
SDXCカードスロットはUHS-II対応。オーディオポートは製品ページの図では入出力端子となっていますが、製品仕様ではオーディオ出力ポートとされています。試してみたところ、問題なくマイク入力できたので仕様欄が誤植だと思います(US頁がそもそも間違ってるのか)。

OWCのドックはこれまでビデオ出力がDisplayPortだったのですが、今回、遂にHDMIになりました。DPもいいのですが、現場でモニターやNINJA等と組み合わせて使うには汎用性でHDMIに優位性があると思うので、この変更は歓迎。なお、HDMIはバージョン表記が見付かりません。
Ethernetが2.5Gb/sになったのは大きなアドバンテージ。5Gb/s,10Gb/sのネットワークが増えてきた昨今、MacBook Pro等と運用するときには強い味方になるはず。

ワタシの使っている従来機と較べて見ます。

自宅のMac Pro 2019とあわせて愛用しているOWCのThunderbolt 3 DOCKとの比較です。もう3年以上になるのに、いまだ一線で稼動中の名機です。ひとまわり、Go Dockの方が大きいのですが・・

Thunderbolt Go Dockは電源内蔵なので電源コードのみ、 3 DOCKは巨大な電源アダプタが必要で

電源アダプタが本体より重かったりします。
*実測なので、カタログ値と少しズレがあります。

ので、重さも可搬性もワンユニット構成のThunderbolt Go Dockが優位です。

最後に電源ランプの小ネタ(?)
OWCのドックは近年、Thunderbolt (4)DOCK、Pro Dockと、天板を光らせるのが好きでしたが、Thunderbolt Go Dockでは3DOCKの頃の底面ランプに回帰。

・・・したのはいいのですが、明るいところでは見えません・・・暗い部屋だと見えるので、スタジオ運用を前提にしているのかもですが、もうちょっと見えやすくても良いように思います。

Thunderboltドックは各社から出ていて、OWCからだけでも数種類ラインアップがあるくらい、ニーズが細分化されているのですが、個人的にはベスト版がでた印象。
自宅のDOCKもこれにリプレイス予定です。

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