アポロ11号の月着陸から55周年、レイトショーでフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(Fly Me to The Moon)を観てきました。最初、ストーリーを読んだときはカプリコン・1の焼き直しかと思ったのですがあに図らんや往年のハリウッド映画を彷彿とさせるワタシ好みの映画でした。
お洒落なパンフレット、しかも800円(税別)という良心的な価格。(Amazonでは3倍近い値段で出ていますが、映画代も出せる額なので劇場行きましょうね)
派手なアクションもベットシーンもなく、コメディだけど笑わせるためではなく。フェイクというフィクションが史実のなかに織り混ざり、予定調和なのにじわっと来る。とても小粋で気持ちの良い映画でした。
アポロ11号が月に降りたとき、ワタシは小学校に入ったばかりでした。近所の幼なじみの家で見せて貰ったのを覚えています。ワタシの家にテレビがなかったのか、幼なじみの家がカラーテレビだったからなのかは分かりません。
(1969年のテレビ世帯普及率はおよそ90%ですが、カラーテレビは20%ほど)それでもアームストロング船長が降り立つ様子はいまでも鮮明に記憶しています。もっとも、その時の記憶なのか、その後、何度も観た記録映像の記憶なのかはあやしいモノです。
そういえばこの映画のポスター、主演のふたりの写真と名前が逆になっているんですよね。オリジナル版(右)もそうなので、なんらかの意図があると思うのですが、なんで?
パンフレットを拡げるとこんなデザイン。しかも月面の「海」部分とタイトル部分にのみコーティングがなされている凝りよう。
映画も小粋でパンフレットも小洒落ていて嬉しい。
Fly Me to The Moon、映画のタイトルだし主題歌だよね、ラストシーンに流れるのかなと思っていたら、意外なシーンで意外なひとが歌ってグッときました。名シーンだと思います。
ロマンティック・コメディでありながら、感動的な史実の見せ方、とても小粋なハリウッド映画でした。
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