USB-C(USB Type-C)機器が増えてきて、さらにこれが標準化する雰囲気が出来てきて嬉しい。EOSも(Rシリーズなら)USB-C PD電源アダプタで充電できるようになったし、iPhoneもUSB-C to LightningケーブルとPD対応ならば急速充電できるし、可能な限り、USB-C(とThunderbolt)に集約していきたいワタシですが、USB-C to Lightningケーブルは電源アダプタに挿しっぱなしにしない方がいいと気がついたので備忘録的に書いておきます。
今年になって小型のGaN型電源アダプタがたくさん出てきて、ワタシもこれを愛用しています。GeN電源アダプタのなかでも高出力のモノはUSB-Cポートを2つ持つのがトレンドですが、当然ながらポートを同時に複数使ってパラレルに充電すると、1ポート辺りの出力は下がります。
ワタシの使っているTUNEMAX 100W GaNではこのように分配されます。USB-Cをひとつだけ使うと100W給電、ふたつ使うとひとつめは65W、ふたつめは30W給電となります。このときのポイントは、USB-Cポート1と2は上下のように位置によって変わるのでは無く、最初に繋いだ方が1,後から繋いだ方が2、という挙動になるということです。
で、このとき、USB-C to Lightningケーブルを使うと、思っていなかった挙動をしたので(まあ、ワタシが知らなかっただけではありますが)記録。
ちなみに検証で使ったのは、MacBook Pro 15inchに付属してきた USB-C 電源ケーブルとMac Pro 2019に付属してきたUSB-C to Lightningケーブル、ともにアップル純正品です。
余談ですがケーブルまとめにはシンクタンクフォトのRED WHIPSが便利です。
最初にUSB-C to CでMacBook Proを繋ぐと、単独使用なので100Wの給電がされます。
次にもうひとつのUSB-C端子にUSB-C to Lightningケーブル「だけ」挿すと、なんとMacBook Proへの給電が65Wに低下するのです。iPhone等を充電しているときなら当然ですが、ケーブル「だけ」で通電しているように「みえる」挙動をするのです。この状態に戸惑っていたら、新しもの好きのダウンロードさん、くまさん、沖田事務所さん、わだつみさん、鈴木匠さんが自分の環境で検証して下さったり、アドバイスいただき、特定の電源アダプタやケーブルに依存しない共通の挙動だと分かりました。感謝。これからもよろしくお願いいたします。
教えて頂いたLightningなiPhone・iPadでUSB PD充電に失敗する場合がある話(HANPEN-BLOGさん)を読む限り、USB-C to Lightningケーブルは電源アダプタに挿した段階でネゴシエーションが行われ、ケーブルの先にデバイスがあるなしに関わらず、デバイスがあるかのように電源アダプタから見えるようで、そのためひとつめのUSB-Cポートの出力が低下するのですね。
そして前述の「最初に繋いだ方が1,後から繋いだ方が2、という挙動」がここで大きく効いてきます。
最初にUSB-C to Lightningケーブルを挿すと、その段階でケーブルが最初のデバイスとして認識され、次にMacBook Proを挿すとセカンダリーとして(?)MBPには30Wでしか給電が行われません。USB-C to Lightningケーブルが「予約」しちゃってる形になります。もちろん、実際にはUSB-C to Lightningケーブルはほぼ電力を消費しません。パーセンテージで残量表示のできるモバイルバッテリーにUSB-C to Lightningケーブルを挿して一晩放置してみましたが、12時間で約2〜3%を消費したくらいです。
iPhone充電後も電源アダプタにケーブル挿しっぱなしで放置している、ってやりません?少なくともワタシは出張先ではやってます。つまり、MacBook Proは65Wもしくは30Wでしか充電出来ていなかったのですね・・。
USB-C to Lightningケーブルは充電時以外、外しておくのが賢明だと思いました。はい。
(本考察に間違いが有る可能性もあります。その場合はご指摘頂けると幸いです)
なお、USB-A to LightningケーブルではiPhone等を繋がない限り、認識されないようで、他のポートへの影響は見られませんでした。
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