先日、とある飲み会でXF105の話題が出た。ので、せっかくだからInterBEE 2010でみたキヤノンのファイルベースカムコーダー XF105の雑感を書いておく。
パナもソニーも業務用カメラにAVCHDを投入してしまった。まあ、両社はAVCHD規格の生みの親でもあるので必然の流れではあるし、AVCHD自体は画質とコストのバランスの良いフォーマットだと思う。でもなあ、ファイル単独でハンドリングできないのはあんまし業務用には使って欲しくないんだけどなあ。
それはともかく、民生機ではAVCHDで展開するキヤノンだが、業務用では4:2:2のMPEG-2/50Mbpsと気を吐いた。それが先行したXF305/300、今回のXF105/100なのだが、相応に大柄なXF305に対し
XF105は実にコンパクト。それでいて「小型化のために割り切りました」感が少ないのが◎だ。
撮影時質量 約1.3kgは、ワタシが長く使ってきた(一応、現役)HVR-A1Jの撮影時質量と同じ。でもA1Jがいろいろ割り切ったカムコーダーだったのに対し、XF105は高性能な光学式手ブレ補正、MOD 60cm(ワイドマクロ20mm)。いや〜、がんばってるなあ、キヤノン、と思う。
ただなあ。4:2:2 50Mbpsという意欲的な仕様は評価するけど、ドキュメンタリーや番組作りに、そこまでのフォーマットがいるかなあとか思うし、作品制作には。。と考えても、EOS 5D Mark IIのフルサイズイメージャーの画を知ってしまった後では、1/3inchイメージャーのXF105を選ぶ積極的理由を見いだしにくい。
4:2:2フォーマットは、EOS MOVIEにこそ求められる世界なんじゃないのかなあ。
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