VANGUARD(バンガード)の三脚は、偶然4年半前にカーボン三脚を安価に買ってからのつきあい。
特に良くも悪くもなく、結果的にコストパフォーマンスの高いメーカーだよね、ってのが正直な印象。
今回、同社の最新ビデオ三脚、ABEO Plus 323AVを長期に渡り使う機会があったのでレビュー。
VANGUARD ABEO Plus 323AV
バンガードのABEO Plusシリーズの脚に、同社のビデオ雲台PH-123Vをセットにしたモデル。
カウンターバランス付きのオイルフルード雲台はマグネシウム製。
最大高さ190cm、耐荷重6kg、重量3.74kgの323AVは、近年のハンディカム系ビデオカメラにはTooヘビー。
一眼ムービーのような重い機材ではどうよ、と言うのが今回のテーマ。
使ったボディは、EOS-1D C(1545g)EOS 5D Mark III+BG-E11(約1350g)
レンズはEF24-105mmF4L、EF24-70mmF4L、EF100mmF2.8等の中堅サイズ(600〜700g)のもの。
重いんだけど、重量にしてみると2〜2.5kgなのか
昔のバンガードに較べるとずいぶん垢抜けたデザインになっている。
単に意匠の話では無く、エレベータのロックは手袋をつけたままでも操作の容易なレバー型(しかも付属工具で固さ調整も可能)だったり
脚の開角度も同じくボタンで3段階設定(25°、50°、80°)が出来たり、と工夫されているのはとてもいいと思う。
脚先は、スパイク、ゴム、スパイクラバーと3種類にモードチェンジ可能。
特にゴム草履(?)は、通常の床や舗装面での安定感抜群で素晴らしいと思った。
ただ、反面、ゴム素材の耐久性が気になる部分で、長期使用の場合、経年劣化がどうなるのかは気になるところ。
保守部品が簡単に買えるのならいいけど、バンガードもけっこうモデルチェンジの多いメーカーだから、サポート体制との兼ね合いがポイントかな。
雲台は前述したとおり同社のビデオ雲台PH-123V。カウンターバランス付きのオイルフルードでマグネシウム製。
カウンターバランス、テンションの調整可能な使用で、それらはレバー操作。手袋のまま、操作が簡単なのはこの時期。ありがたかった(笑)
(いや、大事なことなんですよ、こういうの)
機構とか、デザインとか、配色とか、どうもバンガードってマンフロットを意識してるように思うのだけど、このビデオ雲台もマンフロットのブリッジテクノロジー雲台を彷彿とさせる。
機能も使い勝手もいいんだけど、私の中でバンガードが一流メーカーにならないのはその辺が気になるからかも。
水準器はデュアル。各レバー、ノブダイヤルの操作感も◎
キャリングケースが付属する。他社だと別売りで数千円するのでこれは嬉しい。
のだけど、間違ったケースが入ってる?と思うくらい、キツキツだった。
ケースの出し入れに時間かかるのは本末転倒と思うので、ここは改善希望。
EOS 5D Mark III、EOS-1D Cで普通に使う分では不安のない三脚で、総じてコストパフォーマンスは良好な製品。
このとき撮ったムービー等も近日公開予定。
バンガードといえば、やはり以前お借りして行ったQuovio 49T トローリーカメラバッグもよければご覧下さい。
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