ThunderboltはMacの高速I/Oの新スタンダード。年内にMac ProがThunderbolt 2を搭載して出荷されれば、Macintoshの全機種がこの高速I/Oを標準搭載することになる。
とはいえ、Thunderboltを6ポートも搭載するMac Proを別にすれば、Thunderboltポートが少ない。というより、ビデオ出力からFireWire変換、Ethernet変換まで、Thunderboltに一極集中し過ぎなのだ。
という訳で、ワタシはiMacにBelkin Thunderbolt Express Dockを繋いでいる(レビュー)のだが、そのライバルとも言えるCalDigit Thunderbolt Station がいよいよ出荷間近。
ファーストインプレッションは、Macお宝鑑定団ブログに掲載されているので参照頂きたいが、その機体はそのままワタシのところへ来て検証を続けた。
という訳でレビューを掲載する。
結論から言えば、後発製品だけに本機はほぼすべての面において先行のBelkin機と同等か上回る性能を見せる。(例外は本文中に)
なお、本機は正式出荷前の試験機、ガンダムのような試作機(プロトタイプ)ではないので、ほぼ量産機と同じ性能と思われるが、あくまで出荷版ではないのでそこは留意して欲しい。
量産機の出荷は2013年第4四半期早々に予定されているらしい。
先行したライバル機、Belkin Thunderbolt Express Dockとのサイズ比較。デスクトップならともかく、持ち運びも考えるとこの差は大きい。
ただし、個人的にはBelkinの筐体の方が、意匠、質感ともに上。
ACアダプタ比較。
左がBelkin、右がCalDidigit。事前の噂ではカルデジットはお弁当箱のようなACと聞いていたのだが嬉しい誤報。
なお、使用時に天板が非常に熱くなるのは両者に共通。間違ってもiPhone等を置かないようにしたい。
Belkin本体のみ 466g ACアダプタ込 969g
CalDigit 本体のみ 333g ACアダプタ込 749g
CalDigitはフロントに USB3.0、ヘッドホン、マイクの各端子を持つ。
またBelkinにはないパイロットランプが意外と便利。
リア。結果的にThunderbolt2ポート(スルーアウト)、USB3.0 3ポート、ヘッドホン、マイク、Ethernet端子をもつ両者の最大の違いはHDMIアウト(CalDigit)か、FireWire(Belkin)というもの。
CalDigitのHDMIは1.4規格で、通常の1920 x1200ディスプレイに出力が可能だった。ただし、うちで使っているLCD2690WUXi2-BKをHDMI>DVI変換アダプタ経由で使用した場合、電源投入時に外部モニターを認識できない場合が多発した。(HDMI刺し直しで認識)
Thunderboltはどちらも速度低下を見せなかったが、USB3.0は上限2.5Gbpsの影響か、高速ストレージ接続時にBelkinは速度が落ちる。(遅いUSB 2.0ドライブでは有意な速度低下は見られなかった)
Apple USB SuperDriveは両者とも動かなかったが、先日購入したポータブルBlu-rayドライブ パイオニア BDR-XD04BK/LEはBelkinではUSB 1本刺しで動いたが、CalDigitでは2本刺さないと動かなかった。
まだ出荷がされていないため、いますぐ使いたい人には候補とならないが、FireWire機器をしばらく温存したい(ワタシだ)ひとを除けば、サイズ、速度、コスト等の多くの面でCalDigit Thunderbolt Stationが頭ひとつ、アドバンテージがあると思う。
(か、買い換えませんけどね・・・_| ̄|○)
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【国内正規代理店品】belkin ベルキン Thunderbolt対応 ドッキングステーション Thunderbolt Express Dock F4U055jaAPL
こんにちは。
私はBelkinの方を所有、MacBooKProに接続して使用しています。一つ気になることがありまして、Macをスリープから解除した時にBelkin Thunderbolt Express Dockに接続したパワードスピーカから「ボッ」という音が出ます。スピーカの電源を後入れすれば良い話ですが、面倒で…。
CalDigitの方はいかがでしょうか?