CP+2016でキヤノンが配っていた The Light of the world キューバの光-EOSの瞬間 写真カタログ。はCP+ そしてEOS 80D発表にあわせた特別企画だと思っていた。
立木義浩氏がEOS 80Dでキューバを撮ったのは知っていた。EOS80Dの作例ギャラリーに立木氏らしいキューバの写真が並んでいるし。
でもまさか、これがEOS 80Dの製品カタログだとは
表紙だって小さくEOS 80Dの文字があるだけ
開くとこんな感じ。キューバの写真特集といっても通用しそうな構成。
ページ全面、時には見開きをつかって展開されるキューバの街角。
そこには使用レンズと撮影データしか載っていない、まさに写真ページ。
そして、見開きで立木義浩氏がキューバとスナップ写真について語る。
そこにカメラの話はでるが、EOS 80Dの話は一言も出ない。AFが速くてスナップに良かったとか、そんなお約束のトークはなにもないどころか、チェ・ゲバラについて語る始末。
ちなみにこのカタログ、全48Pの厚いものだけど、27Pまでキューバーの写真のみ。EOS 80Dの影も形もなく、28〜29Pが立木氏のエッセイ(?)
しかし、立木義浩氏、もうすぐ80歳のハズだけど元気だなあ。実はワタシの父が同い年で四国の高校で同級生だった。よく、立木は・・と呼び捨てにして昔話をしていたっけ。そんな父は去年倒れて入院中。
30PからやっとEOS 80Dの話になるけれど機能解説もあくまでキューバの写真を大きく配して説明される。
機能解説の写真にも、「ハバナ旧市街。歳月に色褪せた建物の・・・」といった調子のキャプションがつく。
そして(少なくともキヤノン一眼レフのカタログでは)お約束の仕様一覧が裏表紙(表4)ではなく、表3に・・・
表4(裏表紙)もキューバ。
この、写真が主役、カメラは脇役、を徹底したカタログ構成は凄いと思った。
キヤノンはEOS 7D Mark IIのときも凝ったカタログ戦術をとったが、EOS 80Dでは王道を突き詰める形で非凡なカメラカタログを作り上げたようにみえる。
こういうマーケティングのやり方が、ちゃんと結果になるといいなあ。奇をてらったアピールや、スペックばかりの訴求ではなく、写真を前面にだす宣伝の手法がプラスの結果を生みますように。
いや、ワタシ個人はEOS-1D X Mark IIにいく予定なので、80Dは買わないのだけど、使ってみたくなった。
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