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Thunderbolt 5 DOCKはTB4 Macでも意味があるのか:OWC

OWC Thunderbolt 5 DOCK レビュー:TB4とTB5の差 の続きです。Thunderbolt 4 DOCKだと高速なTB5 SSDはブレーキがかかるボトルネックになりますが、TB5ドックを使うことで速度低下はギリギリまで抑制できるのでGood。という話でしたが、それはThunderbolt 5 接続可能なMac Studioだから。
ではThunderbolt 3 接続のMacでは意味があるの?という疑問も湧くので、TB4 MacであるMac Pro 2023でThunderbolt 5 DOCKの意味(優位性)はあるのか、試してみました。

Mac Pro 2023 M2 Ultra
2023年6月発売なので2年と2か月経ちました。128GBメモリを奢ったM2 Ultraは高速な内蔵SSDの恩恵もあって強力な処理能力を誇りますが、外部I/Oに関してはThunderbolt 4 (40Gb/s)でMac Studioなど最新のMacが持つThunderbolt 5 (80Gb/s)の半速でしかありません。
前回レビュー(Mac Studio)と同様に、OWC Express 1M2(USB 4)、OWC Envoy Ultra(TB5)をそれぞれMac Pro 2023ダイレクト、TB4ドック経由、TB5ドック経由で試してみました。
なお、計測はそれぞれ3回測って平均をまるめ(1の位を四捨五入)ています。

概ね想定通りでしょうか
TB5 SSD(OWC Envoy Ultra)はMac Studio接続時の60%程度に転送速度が低下しています。通り道(バス速度)はストレージの速度を大きく左右し、TB5 SSDがUSB4 SSDと同程度になってしまいます。高速道路の最高速度制限みたいなものですね。
逆にTB4 DOCK経由だと10&くらい速度低下のみられたUSB4 SSDはTB5 DOCK経由ではまったく影響を受けずにダイレクト接続と同様の速度を維持しました。
Mac Studioでの計測結果とあわせて一覧表にしてみました。

Thunderbolt 5という規格の強みを改めて実感する結果です。
TB4のMac Pro 2023では、TB5 SSD(OWC Envoy Ultra)を十全に活かすことは出来ず、ダイレクト接続、TB4ドック、TB5ドック、どの経路でもUSB4 SSD(Express 1M2)と同程度がやや低い性能しか発揮できません。
ただ、USB4 SSD(Express 1M2)はTB5 DOCKを使うことでフルに性能を発揮できています。他のTB3 SSD等では試していませんが(そのうち時間とれれば試してみようと思います)OWC Thunderbolt 5 DOCKはThunderbolt 4以下のMacで使う場合、ドックによるボトルネックは限りなくゼロに近いと想像できます。

現在、Thunderbolt 4 DOCKを使っていて、マシンもThunderbolt 5仕様でないならば、急いでThunderbolt 5 DOCKに買い換えなくても良いと思いますが、MacBook ProやMac Studio等のThunderbolt 5ポートを持つMacを持っているあるいは近い将来、買い換える予定があるならば、Thunderbolt 5 DOCKは有効な投資だと思います。

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