ヤマト2199 公式設定資料集 EARTHの続編にして、もしかしたら本命の、ヤマト2199 公式設定資料集 GARMILLASが発売。
ガミラスって、 GARMILLAS って綴るのか・・・。
前号が地球艦艇等、地球側。そして今回がガミラス側(イスカンダルを含むので異星側、というべきか)
ガミラス篇なのに、装丁はヤマト(玉盛順一朗描き下ろし)2冊合わせると両舷が揃うのだけど、ここはガミラス艦でやって欲しいところ(笑)と思ったら、スリープケースはドメル艦だった。
ヤマト2199は、制作者の思い入れが膨大な設定になっている作品だけど、出渕監督のガミラスへの入れ込み方は半端ではなく、おそらくヤマトに倍する時間をかけていると思わせる精緻な設定資料が並ぶ。楽しい。
ヤマ場である七色星団で主役を張る三段空母(正確には四層の甲板を持つガイペロン級多層航宙母艦)も色違いの3隻でなく、ちゃんと細かく仕様が別れる。
この多層空母、オリジナル版のヤマトでは設定資料の解釈の差違か、シーン(作画)によって、アングルドデッキに作画されているものと、単なる張り出しに作画されているものがあるんだけど、そこへ後付け設定するためか(?)初期型のシュデルグはアングルドデッキを持たず、後期仕様のランベア、バルグレイはアングルドデッキであるなど、面倒くさい設定がびっしり。
甲板の先端部も3隻でそれぞれ形状が異なっていたりする。
オリジナルヤマトでも2199でも1隻しか出てこない戦闘空母は、他のヤマトシリーズでは三段空母以上に登場する艦(デスラーの乗艦だったこともあったし)
これもかなり手を入れた設定が作られている。
甲板下に砲塔もって反転するって、あまりに不合理だと思うのだけど、そこは突っ込まないお約束か。
ランベアに搭載されていた急降下爆撃機がなんで本土防空用に配備されていたのかも、実はハテナ?で、本星の防空圏守るなら要撃機だろうし、敵の地上部隊のバレラス侵入を許したあとのためなら、ヤマトが総統府に突っ込んで行くときに立ちふさがって欲しかったかも。
今回、嬉しいのが、ガトランティス艦艇の設定もあること。
ナスカ級中型空母はさらば・・の傑作デザインだと思ってる。デザインは宮武氏になっているね、やっぱり。ミサイル艦は艦首の大型ミサイルがなくなっているなどリファインあり。
惜しむらくは、さらば・・でも2199でも、これらガトランティス艦の活躍を見ることが出来なかったこと。
ガミラス本星や、帝都バレラスの設定は小林誠氏、
いやあ、公式設定資料集 EARTHと合わせて、とても楽しめます。
もっとも2冊買うと7,000円を超えるという本でもあるのですが・・・
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小説版の表紙は加藤直之氏か・・・
スヌーカの元ネタはドイツの急降下爆撃機「スツーカ」です。
当時このスツーカにそれはそれは強いルーデルという最強無敵軍人が乗っていました。そこで、ベルリン崩壊目前のヒトラーはルーデル率いるスツーカ部隊をベルリンに召還してソ連軍を一網打尽にしようと画策しました(まぁ空港つぶされて無理だったんですが)
ガミラス本土でスヌーカが迎え撃ったのはこのエピソードが元ネタだと思われます。
オマケ:ルーデルの戦果
撃破 戦車500両以上 車両800両以上 軍用艇70隻
戦艦・装甲駆逐艦・駆逐艦 それぞれ1隻 戦闘機14機
撃墜された回数・30回
スヌーカの元ネタがスツーカなのは知っていましたが、ルーデルのエピソードには無知でした。なるほど、そういう故事に習った?設定なのか・・・深いなあ
ありがとうございました