ひらくPCバッグほど、マイナーメジャーな鞄は珍しいと思う。一般的にはまるで知られていないのに、一部の層には圧倒的な支持を受けているバッグ。ワタシも初代から愛用しています。このバッグが鞄としてベストだとは実は思っていないけれど、この鞄を使うようになってから「いちばん多く持ちだしている鞄」は間違いなくひらくPCバッグであることが、すべてだと思っています。
何度かの小さな改良を経て3年半、遂に、新しいモデルが登場。モデルチェンジではなく、新モデルの追加。それがひらくPCバッグ mini 。
初代から(もっといえば、その前のプロダクトである とれるカメラバッグから)レビューを書いているご縁で、モニターを送っていただいたので(ありがとうございます。いしたにさん、南さん)、今後、使っていきつつレビューを書く予定です。
念のため開示しておきますが、モニター製品の提供以外の利益供与はありません。また、レビューもワタシが好きで書いているもので、ポジ・ネガ含め、レビューの依頼そのものもありません。(よければ忌憚の無い感想をください、といった手紙は入っていました)。
まだ使い込んでいないので、使用感は後日。今回はアウトラインについてファーストインプレッション(にしては長いです)。
mini、と言ってもオリジナルのひらくPCバッグ(左)と比べて「小さい」訳ではありません。
横幅を削って、縦を伸ばした。つまり「縦型」バッグになっています。
サイズを数字で見るとこんな感じ。奥行きはわずか1cm短くなっているだけです。
いちばん大きな違いはやはり、横方向が11cm短いことでしょう。
たった11cmとはいえ、電車のロングシートに座っているときに微妙な大きさのオリジナルに比べ、ミニはすんなりしそう。
(現行の山手線主力車輌のE231系はひとりあたり45cm、今後主力になるE235系は46cmなので、数字上は隣の人にはみ出さないのだけど)。
縦型になったのに伴い、フラップ部分の展開形式が2段階に。
左が1段目展開時。右が2段目展開(フルオープン)時。
いしたにさんが、MacBookProからSurfaceユーザーに転向(?)した影響か、ミニにはMacBookPro 15inchが入らない。
収納はまだあれこれ試せていないけれど、Surface Proに電源アダプタ、OM-D E-M5 IIとED12-40mmF2.8PRO、カメラの予備バッテリーとモバイルバッテリーは余裕で入った。
あ、ED40-150mm F2.8 PROも、いっしょに入りますね。
意外にも、EOS 5D Mark III(EF24-70mm F4L付き)も入ります。
ただし、さすがにSurfacePROとは一緒に入らないので、iPad Air2と入れ替えました。
その状態でフラップも閉まりますが、ぽっこりと軍艦部が飛び出るのがよろしくないので
iPad Air 2を抜くと許容範囲か。
もっとも、これでは普通の小型カメラバッグにすればいいので、こうまでしてひらくPCバッグ miniにEOS 5D Mark IIIを入れる意味は無いと思います(笑)。
さて、現行の横型ひらくPCバッグにもあるらしいのですが、ワタシの持ってるジェネレーションにはないのがLightningあるいはマイクロUSBケーブルを通せる穴。
モバイルバッテリー用のポケットの近くから、
外側のパンチングポケットに通じる穴で
iPhone等をパンチングポケットに入れたまま充電可能。個人的にはそこまで常時充電の必要はないけれど、ひとによってはとても有効なギミック。
穴は小さいので、LightningあるいはマイクロUSBは通るけれど、デュアルタイプは通りません。
ひらくPCバッグ mini のファスナー金具
ひらくPCバッグ のファスナー金具
全く同じもの(引き手は本体カラー準拠)。
内側のファスナーは小型タイプ。引き手がちゃんと倒れていて引っかかったり、なかのカメラ機材等を傷つけないように留意されてるの、ちゃんと知られてるかなあ。個人的にはこういう細部に配慮された造りが、単なるいいアイディアの鞄に終わらない、ひらくPCバッグの良さだと思うんです。ファスナーはYKK製。
中はA4の書類が納まります。
A4はオリジナルのひらくPCバッグでも入るじゃん、って言えばその通りですが
MacBookPro等の「固いもの」なしに書類入れると、オリジナルのひらくPCバッグは横幅が広い分、ふにゃ、となるので、書類がふにゃふにゃになりやすい傾向があると感じていました。
縦型のミニは体側に沿うように運用する分、書類が曲がりにくいのではと期待しています。
(あくまでノートPC等を入れていない運用時ね)この辺は、しばらく使い込んでから続報書きます。
MacBookProの話が出たついでに、サイズ感。
奥からひらくPCバッグミニ、MacBookPro 15インチRetina、iPad Air2。
MacBookPro 15inchは入りません
ホント?と入れて見たら、スリットにはなんとか入ります。
が、鞄が閉まりません。残念(笑)
ワタシはMacBookPro 15がモバイルマシンなので、ここがひらくPCバッグとミニのもっとも大きな違いになっています。
もちろん「使い分け」の話ではあるのですが、実際の使用頻度やその他については後日、書きましょう。
横型のオリジナルに慣れているせいか、とても新鮮なルックス。今回、知人の女性の反応が大きいので、男性以上に女性に響くデザインなのかも知れません。
背面の上端に、待望の取っ手がつきました。
取っ手と言っても写真の矢印部分が指掛かりになっているという構造で、上端は鞄本体に縫い付けられ、長時間、提げて歩くための取っ手ではないと製品自体がメッセージしています。
床に置いた鞄をちょっと移動させるときに使う、ための取っ手。これがとても欲しい機能だったので、とっても(取っ手も)いいと思います。
今回のブログタイトルも、ここから来ているのです。次回は、♪あんあんあん、とっても大好き〜の予定です(嘘です)。
で、取っ手が付いたのはとってもいい(しつこい)のですが、その下10cmくらいのところに、キャリー用ベルトがあればローリングバッグと一体化して便利なのになあと思うんですが・・・。
フラップが2段階展開する関係で、1段目の開く部分にミシン目と折り曲げラインが入っています。
1段目を展開したところ。
メッシュポケットのファスナーは下側についているので、収納後はファスナーを閉めておかないと、1段目を閉めたときに中で落下します。
とはいえ、上側ファスナーにすると、開いたときに落下するので悩ましいところです。
縦型で荷室部分が深くなるので、ペンは上部に刺すのがいいかなあと思っています。
オリジナルのひらくPCバッグは開けることで全部の収納物の一覧性とリーチが近いのが大きな特徴でしたが、縦型のミニはそれに比べれば全開しない限り、一覧性もリーチも弱いのが容易に想像できます。
この辺、オリジナル版とは考え方の違う運用スタイルが必要になりそうです。(そんな大袈裟な話ではなく)
横幅が短くなった副次的なメリットが、クルマの助手席に置いたとき。
オリジナルは座面というより左右の盛り上がり部分をまたいで置く印象で走行時に不安定感があったのですが、ミニは座面部分に収まりがいいので安定感がかなり違います。
ショルダーを掛けてあげれば急ブレーキ等で跳ぶこともないので地図やお菓子などを入れておくのにもイイ感じ(笑)
しばらく使い込んで、また、印象をかくことにします。
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