ジェットダイスケ氏をYouTuberという呼称で括ってしまうのは彼の本質を見誤ると思っている。そんなジェットダイスケさんの写真展、「空蝉Ⅱ 黄金の鎧」が、EIZOガレリア銀座で13日まで開催中。
写真はUUUMのトピックスより転載。
空蝉Ⅱという展覧会タイトルで分かるように、これは昨年、やはりEIZOガレリア銀座でおこなわれたジェットダイスケ氏の写真展、空蝉(うつせみ)の続編。
この同じテーマで二度目の写真展をおこなうのって、とても勇気と覚悟の要る話だと思っている。もちろん、モデル(モチーフ?)は今回クマゼミになっているとか、撮影地も違うとかあるけれど、自分の中でももちろん、オーディエンスから見ても、続き、ではなく、自ら殻を破った写真(セミだけに)でなければダメなはず。
その意味で、ライフワークのように同じテーマで挑むのはかなりのことだと(勝手に)思う。
そしてそれは意味を持って成功していると思う。
脱皮する金色のボディは、文字通りセミヌードの美しさに満ちているし(結局、オヤジギャグですみません)、大判プリントの質感の見事さが迫る。
去年の写真展のときは、正直、蛍光灯の映り込むプリントより、EIZOの黒の締まった、それでいて階調の美しい4Kディスプレイの展示の方が印象的だったと記憶しているのだけど、今年はプリントの力が圧倒していた。
ハイエンドディスプレイの極みとも言えるEIZO(いまでもついNanaoと言っちゃうんだけどさ)が、こういう「プリント」主体のギャラリーを展開するのも素晴らしいことだと思う。
ただ、キヤノンギャラリーもそうなんだけど、メーカー系ギャラリーは日曜祝日が休館になるのが残念。この写真展も、土曜はあと1回のみ。
そうそう、会場ではジェットダイスケ氏が在廊していて、一緒に写真を撮る人、サインをもらうひと、と大人気。
そして、美しいポストカードサイズの写真が4種類も「自由にお持ち帰りください」なのは豪気だなあと思ったのだけど、裏面を見て、さすがジェットダイスケ氏だと思ったのは内緒だ。
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