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シドニー・ルメットとFAIL SAFE

シドニー・ルメットが亡くなった。86歳。
好きな映画をあげろと言われるとたくさんあるし迷うが、好きな映画監督をあげろと言われたら、真っ先にあげるのを躊躇わない。それがワタシにとってのシドニー・ルメットだった。

12人の怒れる男は間違いなく彼の最高傑作のひとつだが、ワタシにとっては
未知への飛行-フェイル・セイフ-

機器の故障から核爆弾を積んだ爆撃機(B-58ですよね、あれ)がモスクワに向かう数時間(?)のドラマ。

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1964年(COLUMBIAのクレジットには1963とある)に制作され、同時期に公開された「博士の異常な愛情」とストーリーがかなりオーバーラップするため、裁判沙汰にもなった(らしい)し、「博士~」の傑作さに対し、こちらを格下にみる人も居る。
狂気をブラックなコメディに昇華した「博士~」も忘れられないが、一切のユーモアも奇跡も拒絶して徹底的に研ぎ澄ましていく「未知への飛行」が個人的には好き。

アクションも、派手なカメラワークもなしに、恐ろしい緊張感を演出するあたりは、シドニー・ルメットの白眉だと思う。
未知への飛行は1996年にようやく単独DVD化。非常に安価に買えるようになった。
未見の人は、騙されたと思って是非。
つまんなかったら責任とってお茶おごります(笑)

原題のFail safeって、機械(あるいはシステム)が故障したときに、どう安全な方向に故障させるか(止めるか)って設計思想のことであると同時に、このポイントを越えると作戦の中止はできない(後戻りは出来ない)境界のことでもある。
そのフェイルセイフと核の重みの描写は、いま、見るに相応しい。
我々のフェイルセイフは正しく機能したのか。それとも、もうフェイルセイフは越えてしまったのか。
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コメント (4)
  1. expx より:

    つられてぽちっと買ってしまったぁ(笑)

  2. SAIKA より:

    お買い上げありがとうございます(笑)
    大丈夫、つまらなかったらお茶おごります(笑)

  3. 匿名 より:

    内容の如何にかかわらず、上京したらお茶おごってぇ〜[E:coldsweats01]

  4. SAIKA より:

    (^.^)
    了解しました
    上京の折にはご一報を

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