自分や親しい周囲では三脚のクイックシューはほぼアルカスイス互換プレートになっている。テーブル三脚からトラベル三脚、ジッツオにギア雲台。アルカスイス互換で統一すると運用が凄く楽なのだけど、そのエコシステムに入れないのがビデオ雲台だった。動画とスチルを行き来するのにプレート交換が挟まるのはストレスだったのだけど、ケンコー・トキナーからスリックブランドのアルカスイス互換ビデオ雲台 SLIK SVH-501が先日発売された。同社のご好意で検証機をお貸しだし頂いたのでインプレッション的なレビューを。
雲台のみSVH-501 とSVH-501とレベリングベース、三脚のセット商品となるシネマスプリント240があります。このレビューでは雲台の印象を中心にしています。
レビューにあたりしばらく前からシネマスプリント240をお借りしています。ケンコー・トキナー社に感謝しつつ、ブログはフェアに書いているつもりです。
シネマスプリント240 雲台込みで1.9kgと軽量三脚の部類に入ります。
全高1690mm、最低地上高315mm は実用域が広く使いやすいレンジ。縮長は610mmなのでそのままでは機内持込出来ません。あと1cm短ければ(規定上は)OKなので惜しい感じ。雲台(110mm)を外せば余裕なので、バラして機内持込もありでしょうか。
ケースが付属しますが薄いので保護機能は期待できません。付くだけお得、くらいの位置づけで。
ビデオ雲台はロングプレート型のクイックシューが多く、一眼型カメラで手持ち併用がしにくいのが不満なのですが、SVH-501はアルカスイス互換のクランプベースなのが最大の特徴。
シネマスプリント240はSVH-501(23500円)、レベリングユニット2(10000円)と三脚のセット製品です。53500円。脚は単独販売のないセット専用製品のようで、希望小売価格ベースでは2万円相当となります。
雲台 SVH-501、レベリングユニット2
レベリングユニット2は脚の伸縮をせずに水平出しができる便利なユニットで、ナナメ角度調節機構のないビデオ雲台と組み合わせるにはとても有効です。水準器もSVH-501ではなくレベリングユニットに付いています。ただ、キツく締めすぎると肝心の水平調節時に苦労し、緩いと意図せず水平がズレるという難しさもありました(慣れていないせいもあります)。
SVH-501単体
PAN、ティルト、それぞれに目盛付きオイルフルード雲台。カウンターバランスはスプリングバランスで1~2kgの機材重量に対応と書かれています。
業務用ハンドヘルドカムコーダー(写真はSONY NX80:1.3kg)を載せてみると、たしかに動きも滑らかかつ、カウンターバランスもいい感じで取れて素直に止まります。
このクラスのビデオカメラ運用がメインのビデオ雲台に思えますが・・・
にしては付属プレートがビデオボス用のピンがないカメラ用ってのはなんだかな
写真左から
SVH-501付属、ピークデザインスタンダードプレート、F-FOTO プレート、RRS Lプレート、
それぞれSVH-501に着けるとこんな感じ
そう、Lプレートだとカメラが横向きになっちゃうのです。
これではビデオ雲台の意味がありません。
SVH-501のクランプ部は六角レンチで外せる構造だったので、クランプベースを横向きに装着すればいけそうに思いましたが、接続部が長方形でダメでした。うーん、ここをスクエアにしてくれるだけでいいのに。
付属のプレートでもEOS R5とRF35mmくらいの組み合わせなら問題なく使えますが
大きめ&重量級のレンズだとフロントヘビーでビデオボス固定しないとやはりズレやすかったです。
うーん、Lプレート、EOS R5に着けっぱなしで運用したいんだよなあ。残念。
シネマスプリント240もSVH-501もAmazonには扱いないようなので、ケンコー・トキナーのオンラインショップで(アフィリエイトではありません)
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