去年の冬、AUGM宮崎(Apple User Group Meeting in MIYAZAKI )2010でとんでもなくハイレベルなデジタルフォト講座を行い、会場の写真好き&カメラ好きを唸らせた茂手木秀行氏の書籍、ようやく購入。
Photoshop Camera RAW レタッチワークフロー(ワークスコーポレーション刊)
フォトグラファーが知りたかった速さと質を高める方法 とサブタイトルが付いているように、妥協のないクオリティ追求と同時に理論からアプローチすることで無用な(あるいは無駄な)試行錯誤を排した生産性も意識された「プロ」向けの本だ。
昔、誌上で名前を見るだけだったフォトグラファーの方々と、いろいろなところで知り合いになり、twitterやその他で軽口たたけるのも今の時代ならではだが、サシで飲みに行ったりできる茂手木氏と南雲暁彦氏はとくに親しくさせていただいている。閑話休題。
で、この本、色管理の話に1章を割き、基本的かつ重要なことだが、ハイアマチュアが避けがちな色空間や色域の話をし、
同様に1章まるまるCamera RAWによるRAW現像の話を書いている。
以前、茂手木氏から直接RAW現像の手ほどきを受けたことがあるが、その精緻なアプローチには驚愕したもの。といっても、ひとつひとつは特殊なことをしてるわけではない。ただ、ワタシを含め多くのユーザーが画面を見ながら試行錯誤する部分を、確とした適用順、調整順により最大効果を最小の時間で得る考え方は、その姿勢と目指すクオリティがまるで違うと思わせる。
見た目でコントロールしがちな、アンシャープマスクについても、高周波、中間周波、低周波のフリンジ、ハローについてかなり突っ込んだ記述(はんぶん理解できなかった(^_^;
そして多くのユーザーが悩みつつ、カメラに文句を言うだけで終わりがちな高感度撮影時のノイズについても、多重レイヤーによる多段アプローチで光ショットノイズ、暗電流ノイズ、それぞれを徹底的に抑制していく。
本気でRAW現像をやるのなら、必読書に思う。
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Photoshop×Camera Raw レタッチワークフロー フォトグラファーが知りたかった速さと質を高める方法
すごい本ですね。なんて詳しいんだろう、、、。
買って勉強します!
ゲットさせて頂きました。
茂手木さんには頭が上がりません。