もう今年もあと僅かなときに届いた黒い箱。
EOSのなかで、唯一、EOSと型番との間にハイフンを入れる伝統のフラッグシップEOS-1。(実は過去に1機種だけEOS-3というハイフンをもつ機体があったが)そのEOS-1系の最新型であり、同時にハイフンをもつ唯一のCINEMA EOS、EOS-1D Cがやってきた。
外観、というか、ハードウエアとしての見た目は、ベースモデルとなったEOS-1D Xそっくり。
ので、この赤いバッジに40万か、と言われることもある特殊なEOS。
一眼レフでありながらシネカメラ、そして(キヤノンでは)内蔵CFに4K収録可能な唯一のカメラ。
マニュアルは、EOS-1D Xのものと、EOS-1D Cの差分。そしてEOS-1D Xの有線LAN取説の3冊が同梱されている。
同梱されるソフトウエア Solution Disk のバージョンは26.0
EOS-1D Xやその後のEOS 6Dのバージョンは分からないが、インストールしてみてあれ?と思った。
D.P.P. EOS Utility ピクチャースタイルエディター しか入っていない。
Image Browser EXは除外されているのは、これがCINEMA EOSゆえなのか、出来の悪い(ごめんなさい)イメージブラウザEXをキヤノンが見限ったのかは分からない。
ついでに言えば、4K映像のハンドリングに必須の、EOS MOVIE Utility for EOS-1Dも入っていない。
このEOS MOVIE Utility for EOS-1D(EMU)はWEBからダウンロードする必要がある。
特殊なEOS-1D Cのために新規ROMを起こせなかったのか、EMUの開発が間に合わなかった(ぎりぎりだった)のかは分からない。
なお、ダウンロードにはシリアル番号が必要。
前述したように筐体はベースモデルであるEOS-1D Xの使い回し、もとい流用。
ので、ぱっと見、違いを見せるのは、このCのバッジくらい。
わたしはずっとEOS 5D Mark II〜 Mark IIIで、1系は(自分のカメラとして)保有したことがないが、一応EOS-1D Xはかなり使ったので、違いも書いていくつもり。
パッケージは専用だが、同梱ストラップはEOS-1D Xと同じもの。
う〜ん、出荷台数が少ないのは分かるけど、ここはひとつCINEMA EOSとでもロゴの入った専用ストラップを作って欲しかったところ。
確証はないが、ケーブルプロテクターは形状が変わっている。
また、EOS-1D Xにはなかったクランパーが付属。
ので、HDMI/USBポートの下部に、EOS-1D Xにはないクランパー用のねじ穴が新設されている、これは良さそう。
ストロボシンクロターミナルが廃止され、ヘッドホン端子が搭載、同時に配置も変わった。
単に配置が変わったというより、基盤の実装が変わったと見る方が正しいと思う。
筐体はEOS-1D Xだが、中身は違う。
ドムとリックドムくらい違うんじゃないかと推測してる。
(そこ、あまり変わんないじゃん、と突っ込む所ではありません)
WEBの製品仕様に「リグ取付:底面に位置決め穴を装備」と書かれていて、おお、遂にVHSピン付きの2穴三脚ベースか、と色めき立ったプロが何人も出たが、残念ながら三脚穴はひとつ。がっかり。
「底面に位置決め穴を装備」の意味は、このハンドストラップ取付部に新設された穴を指すらしい・・・が、これ、なに??
三脚穴とこのくらい離れたところに、位置決めピンをもつリグとか、存在するの?
謎である。
バッテリーはEOS-1D Xと同じLP-E4N。チャージャーも同じ。
LP-E4NはEOS-1D Xと同時にマイナーチェンジされたもの(写真左側)で、それまでのLP-E4(写真右側)も使用可能。
にしても、このチャージャー。でかいし、重いし、2個充電といっても、同時じゃなくてリレー(順次)充電だし、ひどいものだと思う。
プロフォトグラファーはよく黙ってるなあ。
1こ充電の小型モバイルチャージャーを出すのはキヤノンの責務に思う。
いままで気がつかなかったけど、機種名のプリント部分、微妙にアールにかかってるので、Dだけ角度が違うのね・・・。
明日以降、ファーストインプレッションをあげていく予定。
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はじめまして。EOS-1DCご購入とのことですが、どのような用途で使用されるのか教えていただけますでしょうか。
はじめまして。
用途というとへんなのですが、研究というのが近いでしょうか
4Kムービーのワークフロー関係です。