先日、ダイソンのハンディ掃除機 Dyson DC61の写真を撮った(?)縁で、4月に発売される新型のエアマルチプライアー(扇風機)AM06 および AM07 のプレス発表会にご招待頂いた。
ダイソンのエアマルチプライアーは何年か前に登場して話題になった回転羽根のないリング型の扇風機。インパクトあったなあ。
その新型AM06(後継機なのか併売なのか聞き忘れた)が4月30日に発売。
新型といっても見た目(外観)はまったくと言っていいほど変わらない。
リモコンがついた(風量調節が10段階になった。スリープタイマーがついた)という小さな機能改良はあるものの、そこも大きなウリではない。
最大の特徴は静音化。 AM01(前機種)比で最大75%静かになったという。
発表会の内容および基本の静音概念は、家電Watchに詳しいのでそちらを参照頂くとして、ダイソンのマーティン・ ピーク氏の説明では、同社の扇風機の騒音源はふたつ
・送り出す風の乱気流(風切り音みたいなもの?)
・モーターの発するノイズ
前者に対しては風の経路を見直し、細かな再デザインの積み重ねによって静音化しているとのこと(ので、AM01と見た目はそっくりだけど部品の互換性はないらしい)
そして後者が今回のポイント、ヘルムホルツ式によるノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングといえばヘッドホンとかイヤホンとかが思いつくけれど、これらは外界の音(ノイズ)を分析して逆位相の音をぶつけて(?)騒音を打ち消す、いわばアクティブ型のノイズキャンセリング技術。(参考:SONY)
これに対し、ダイソンのものは音を共鳴する別の空洞に誘導することで、打ち消すというパッシブ型のノイズキャンセリング技術(参考ビデオ:Dyson)。ヘルムホルツ式というらしい。バスレフ型スピーカーで使われている原理ですね。
ヘッドホンと異なりノイズ発生源は自分のモーターだから、その周波数も分かっているので、それに最適化した空洞を用意するというアプローチ。
ん?でもファンの風量によってモーター回転数は変わるから最適なヘルムホルツの解も変わるはず。空洞はそれにつれて可変する?とか思ったら、Flick!Newsでタクタさんが訊いていた。(ってか、その横で回答を聞いていた)。それはしていないそうで、1,000Hz前後の周波数に最適化しているらしい。
ちなみに、Flick!Newsの記事は、エアマルチプライヤーの仕組みを分かりやすく翼断面のスケッチまでいれて書いています。とても参考になりました。必読。
こんな感じの考え方。
このあたりの実際については、近日、AM06をご提供頂けるらしいので実際に家で運用して改めてレビュー予定。
Mac Proがでかくてうるさいタイプから、小さくて静かなヤツに変わったので、それと併用してどうよ、って観点でもチェックしたいと思います。
By iPod Style
前回に引き続き、動画はiPod Styleさんより。
がんばっていますね〜。独身で交際相手募集中らしいので、興味のあるかたはiPod Styleのお問い合わせフォームから(笑)
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