映像編集をメインとしたMacintoshとカメラ、ワタシの興味関心の向く モノ関係の欲望とレビューのモノローグ SINCE 2006  このblogはアフィリエイト広告等の収益を得ています。収益はすべてモノローグに役立つ無駄遣いに使わせていただきます。

PROMISE Pegasus RAIDを市販HDDで交換する

先々週木曜の夜、帰宅して書斎のMacに向かっていると、視界の端でなにやらチカチカ光が明滅している。振り返ると

PROMISE Pegasus HDD Setup_1

ラックに並べているRAIDストレージ群のひとつ、PROMISE Pegasus R6がアラート出していた。ドライブ自体はマウントできているので、急いで専用のユーティリティを立ち上げると

Promise_pegasus_hdd_setup_01

ディスクアレイとロジカルドライブにエラーが発生中

Promise_pegasus_hdd_setup_02

スロット3のHDDが死んだらしい。まあ、導入が2012年の12月、4年半は24時間稼動のRAIDとしてはまあ、不満の無いところだし、こんなこともあろうかと(真田さんの声で)RAID50でRAID設定しているし、データはTimeMachineでG-RAIDに常時バックアップしているから、慌てず急いで正確に(齋藤さんの声で)ベアドライブをオーダー。

なんだけど、PROMISE Pegasus R6のドライブ、Seagate ST3000DM001はもうディスコン。
Amazonで妙に高い新品があるものの、まあ、大丈夫でしょ、ってことで同じSeagateのほぼ同仕様の後継モデルST3000DM008をオーダー。
この丸和運輸機関のブログは、これの話だったのです)

PROMISE Pegasus HDD Setup_2

Seagate Barracuda 3TB ST3000DM008
にしても4年半とは言え、PROMISE Pegasus R6に入っていたSeagate Barracuda 3TB ST3000DM001は今回で6発すべてがクラッシュとなった。(ブログに書いてないけれど、この春に1台、クラッシュしていた)
ぜ、全滅?6機のバラクーダが全滅だと?とコンスコンのように呟いてもみたくなりますね。
正直、ST3000DM001の特定ロットは明らかに鬼門なんだと思います。

この時書いたように、PegasusのHDD換装作業は電源オンのまま、つまり稼動状態で行うことが原則です。(マニュアルにも書かれています)
HDDを交換すると自動的にリビルド(再構築)プロセスが走り、10〜12時間程度で正常復旧します。
が、それはPROMISEから購入したスペアの純正HDDの場合。

Promise_pegasus_hdd_setup_03

今回のように、同じ(ではないけれど)ドライブを換装しても、市販品(PROMISE純正以外)の場合、認識もしないし、当然リビルドも走りません。
市販品がダメ(使えない)のではなく、純正品が予め基本設定をされているドライブだから、なのですが、ここで途方に暮れる方が多いらしい(以前のブログ見て問い合わせがきたことあり)ので、市販HDDをPROMISE Pegasus RAIDの交換用に使う場合の設定手順を書いておきます。

1 PROMISE Pegasusの電源を落とし、再起動。Macからベアドライブを認識させます。
再起動しなくてもディスクユーティリティで行けるかと思いましたが、うちの環境ではできなかった。

2 お約束のダイアログが出るので、無視します。

Promise_pegasus_hdd_setup_05

3 PROMISEユーティリティを起動し、Physical Diskを確認。スロット3のHDDが認識されていますが、このドライブだけコンフィグレーションが Pass Thruと表示されています。

4 左下のロックを解除します。

Promise_pegasus_hdd_setup_06

5 管理者権限でロック解除

Promise_pegasus_hdd_setup_07

6 スロット3のSettingsをクリック

7 Physical Drive Settingを Pass ThruからUnconfiguredに変更し、セーブします。

Promise_pegasus_hdd_setup_09

8 重大な変更を行うときに必要なCONFIRM呪文を唱えます。

Promise_pegasus_hdd_setup_10

9 スロット3のドライブがUnconfiguredになりました。
が、この状態ではオートリビルドが走りません。

10 PROMISE Pegasusの電源を入れたまま、該当ドライブを1度抜いて、再挿入し、
Pegasusから認識させてやる必要があります。

PROMISE Pegasus R6

重要このとき、間違って他のドライブを抜くとRAID崩壊の悪夢が待っているので注意。なにしろこの段階ではベイのランプは全部ブルーなので、勘違いしやすいです。ベイの扉にシールを貼るくらいの慎重さが必要です(笑)

Promise_pegasus_hdd_setup_11

11 1分ほどでリビルド(再構築)が始まります。

Promise_pegasus_hdd_setup_12

12 リビルドの進捗はバックグラウンド状況から見ることが出来ます
リビルド中もRAIDは普通に使えます
今回は9時間半ほどでリビルドが完了したようです。

Promise_utility001

正常稼動状態のPhysical Drive項目。

なお、ユーティリティソフトウエアが酷似するG-TechnologyのRAIDも同様の手順で行けるように思いますが、うちの4発以上のG-Technology製 RAIDでドライブエラーはこれまで一度も起きていないので試したことはありません。
速度だけなら、もうHDD RAIDの時代じゃ無くてSSDになっていくと思いますが、大容量、コスト、そしてトラブル時の冗長性では、まだしばらくHDD RAIDに優位性があると感じます。
年内にもう1台、RAID入れないとなあ。

–ads–

コメント (2)
  1. ベーヤン より:

    はじめまして。
    PROMISE Pegasus2 R6 をかれこれ3年ほど使用していましたが、
    おととい、ディスクの一つが死んでいることに気がつきまして、
    どうしたらよいかとパニックになっていたのですが、
    こちらの記事のおかげで無事にアマゾンで購入した市販HDDにて
    リビルド完了し、復活することができました。
    (5時間ちょっとで完了しました。想定よりもかなり早かったです。)
    本当に感謝しています。
    有益な情報をありがとうございました。

  2. 横尾 より:

    当方、R6ユーザーです。4TB*6台のHDDで運用していましたが、容量逼迫のためうち1台を8TBのものに換装したく、ネットで事例を探していてこちらのサイトにたどり着きました。おかげさまで、現在、無事リビルド中です。貴重な情報を丁寧に紹介してくださり、どうもありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください