映像編集をメインとしたMacintoshとカメラ、ワタシの興味関心の向く モノ関係の欲望とレビューのモノローグ SINCE 2006  このblogはアフィリエイト広告等の収益を得ています。収益はすべてモノローグに役立つ無駄遣いに使わせていただきます。

SSD/HDD組み合わせ自在のThunderbolt 3 RAIDケース:OWC Thunderbay 8

写真や動画をメインにしているとストレージはどれだけあっても充分では無い。さらに安全性を求めると、2重3重にバックアップするか、RAIDを組むか、が基本。そんなわけでウチの書斎は大小あわせて100TBを超えるRAIDが稼動中なのですが、そこに新しいRAIDケースが加わりました。
OWC ThunderBay 8  SSD/HDD 2.5inch/3.5inchのドライブに対応する8つのベイを持つThunderbolt 3 RAIDケース(エンクロージャー)です。

OWC Thunderbay 8_01

きっかけはOWC社よりThunderBay 8の日本導入にあたって試して忌憚ない感想を、という話からでした。このレビューは評価用サンプルとしてThunderBay 8(ドライブなしケースのみ)の提供と、Mercury EXTREME 6G(960GB x2)の貸出を受けています。それ以外の報酬(ギャランティ等)はありません。また、レビュー内容の指示、事前チェック等もありません。OWC担当者には感謝をしつつも、レビュー内容はフェアなつもりです。内容に誤りや事実誤認があった場合、修正の上、変更箇所を明示します(誤字脱字の修正を除く)。
これらの運用ポリシーについてはhttps://mono-logue.studio/policyをご覧下さい。

OWC Thunderbay 8_02

OWC ThunderBay 8は、同社のRAIDエンクロージャーの最上位モデルです。ワタシが使っているRAID(G-Technology、PROMISE)の多くはハードウエアRAIDですが、ThunderBay シリーズはソフトウエアRAIDです。この分野で定評のあるSoftRAIDがバンドルされます。
ソフトウエアRAIDは構造がシンプルに出来る一方で、制御をCPUが行うためCPUに負荷をかけると言われています。(ワタシもその認識でした)が、RAIDコントローラーに依存しない分、CPU次第ではハードウエアRAIDより高速化できるとの話しもあり、見せて貰おうか、ソフトウエアRAIDの実力というものを。の気分です。

OWC Thunderbay 8_03

背面には大型のファン。インターフェイスはThunderbolt 3。そしてThunderBay 8の特徴としてDisplayPort 1.2ポートを持っています。RAIDケースからディスプレイに繋ぐ必要性はピンと来ないのですが、それはワタシがThunderbolt DOCKを常用しているせいかもしれません。iMacだとTB3ポート、貴重ですもんね。あるいはエンクロージャーにモニターを常時接続しておいて、帰宅したらMacBook ProをThunderBay 8に繋ぐだけでデュアルモニターに、という使い方でしょうか。
手元にDisplayPort ケーブルがないので、ここの部分は後日テストしてみます。

OWC Thunderbay 8_04

鍵付きの重厚なパンチングメタルのパネル(この部分へのコメントは後述)を外すとこれまた堅牢なベイモジュールが現れます。

OWC Thunderbay 8_05

このモジュールトレイはアルミニウム製で放熱の役割も担っているようです。

OWC Thunderbay 8_06

このトレイの脱着は大きなネジを回すだけで、ドライバーも工具も要りません。

OWC Thunderbay 8_07

そしてこのトレイは3.5インチ、2.5インチのHDD、SSDに両対応する構造になっています。HDDでRAID組むのも良し、SSDで組むのも良し、混在させるのもあり、な柔軟性のある設計です。

OWC Thunderbay 8_08

OWC社よりテスト用にMercury EXTREME 6G(960GB)を2枚、お借りしました。
シーケンシャルリード 559MB/S シーケンシャルライト 527MB/S の高速な2.5inch SSDです。mono-logueラボ(いや、ただの書斎ですが)での実測値も公称値に近い優秀なドライブです。

OWC Thunderbay 8_09

さらに8つもベイがあるので、手元で半ば引退状態にあったG-Technology 2TB G-DRIVE USB3.0をバラしてHDDを取り出します。7年前のFireWire & USB 3.0ポートの製品とは言え、中のドライブはHGST SATAll、7200rpm、64MBキャッシュのもの。シングルで150MB/S近い速度を出すので、継年による信頼性低下を除けばテスト機としては充分な性能。

OWC Thunderbay 8_10

これらをそれぞれベイモジュールトレイに取り付ける。全部で10分もかからない簡単なお仕事。

OWC Thunderbay 8_11

ガイドに沿うように金属製のトレイを差し込みます

OWC Thunderbay 8_12

この辺り、規格化されているから当然とは言え、カッチリと差し込みがはまるのは気持ちいい。

OWC Thunderbay 8_13

蜜を避けて、ソリッドステートディスタンスを取って配置。(言ってみたかっただけです、すみません)

OWC Thunderbay 8_14

起動。

OWC Thunderbay 8_16

同梱のSoft RAID XTを立ち上げ、RAIDを設定。テストなのでSSD 2枚をRAID 0(ストライピング)設定に。
(同梱、と書きましたが、実際はサイトからダウンロードし、製品底面にシールで記載されたシリアルを入れて認証する形です。Soft RAID XTはOWC Accelsior 4M2にもバンドルされていたため、実際にはインストールしていません)
左がSSD 2枚でRAID 0構築したThunderBay 8内のSSD。右はAccelsior 4M2です。

OWC Thunderbay 8_15

HDDも同様にRAID0でストライピングしてみます。SoftRAIDが優秀なのか、HGSTのポテンシャルが優秀なのか、きっちり2倍の速度が出ているのが素晴らしい。

SoftRAIDはアップル純正のRAID設定より最大86%高速と書いてあります。それは嘘くさいよね〜(笑)と、Mercury EXTREME 6Gのストライピングにあたっては、macOS 10.15.5 Catalina のディスクユーティリティと SoftRAID XT 5.8.3でそれぞれRAID設定し、ドライブ速度のベンチマークを取ってみました。

OWC Thunderbay 8_18

87%アップは大袈裟ですが、2枚のRAID 0状態で10%程の高速化が見られました。これはドライブ数を増やすと更なる高速化が期待できそうです。

OWC Thunderbay 8_17

ThunderBay 8は付属のTB3ケーブルで40Gb/Sでリンクを確立します。公称値で最大2586MB/Sで繋がる超高速ストレージとなります。

OWC Thunderbay 8_19

ドライブベイを護るメタルカバーは鍵付きです。仕事場やスタジオ持ち出しの時は不用意な事故や盗難を防ぐためロックがあるのは分かるのですが、自宅での使用の場合は鍵までかける必要はないですよよね。ので、鍵を開けっぱなしでおきたいのですが・・

OWC Thunderbay 8_20

で、ThunderBay 8の付属品は、このパネルの鍵(ふたつ)とドライブ組み込み用のネジたくさん、70cmのThunderbolt 3ケーブルと、電源ケーブル。

OWC Thunderbay 8_21

この鍵、アンロックの状態では鍵がシリンダーから抜けないのです。
これはイザRAIDにエラー!ドライブを交換してリビルドだ。って時に鍵が見つからずに途方に暮れる・・のが容易に想像付くので目の前に鍵を吊しておくことにしました。
OWCさま。アンロック状態で鍵を抜いておける仕様にして頂きたく・・・(笑)

OWC Thunderbay 8_22

SSDとHDDが2台しか入っていないせいか、大型の静音型ファンが優秀なのか、ThunderBay 8はうちで稼働する他のRAIDエンクロージャーより静かです。ラックより遙かに手前にあるのに、ラックのRAIDの方が動作音が大きい。ただ、搭載ドライブ数が違うのはアンフェアなので、この辺は長期で使いながらレポートしましょう。
そしてこんな手前に置いているのは・・・同梱のThunderboltケーブルが70cmなので、Mac Pro 2019だとその上に置くか、この程度離すのが精いっぱいなんですね。

OWC Thunderbay 8_23

MacBook Proだと70cmケーブルでも余裕なのですが、それでもThunderBay 8がラックに入っていたらダメでしょう。この部分は2.0mのThunderbolt 3ケーブルを手配したので、改めて書こうと思います。

OWC Thunderbay 8_24

ファーストインプレッションとしては以上ですが、このままベイを余らせておくのは勿体ないので、SSD以外のベイにNAS用のHDD組み込んでRAID 5あたりで大容量のRAIDを作るのもありですね。SSDを返却したら8発ともHDDにするかどうかは悩ましいところ。
そんな風にひとつのストレージでは無く、同じケース内にふたつのストレージを構築するのも面白いと思うのです。
このように、自由度が高いのもThunderBay 8の特徴でしょうか。

OWC ThunderBay 8 公式ページ

–Ads–

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください