BenQ LEDミニプロジェクター GP2は、iPhone/iPodドックを本体上に搭載する可搬型の小型プロジェクターだ。Mac miniを小柄にして分厚くしたくらいのボディにiPhone/iPodドックのほか、USB端子やSDカードスロット、HDMI端子を持つなんでも来い、型のプロジェクターである。
iPhoneから外部出力が可能になって、iPhoneを前提とした小型プロジェクターは過去にも出ているが、本機は200ルーメンという高輝度と1280×800ピクセルという高解像度が特徴だ。少なくとも数値の上では見た目以上の本格仕様を持つ。
本体上面に設置されたDockコネクタ。
iPod、iPhone対応のオーディオ機器同様、Dockコネクタ剥き出し型で、フタ等はついていない。これ、なんか規格上の規定でもあるのかな。(本機に限ったことではないが)ホコリが溜まりやすい上にコネクタはiPhoneの内部に刺さる訳で、個人的にはスライド型のフタなりが欲しいなあと思う。
そのDockにiPhoneを挿すと両者は接続され、ガンダムとGパーツの関係になる(分かりづらい?)
接続画面
せっかく「Made for iPhone」認証とっているんだから、ちゃんとiPhoneのアイコンを出せばイイと思うのだが、そういうものではないらしい。
前述したように、投写は1280×800ピクセルを200ルーメンで高輝度高解像度。ちなみに方式はTIのDLPである。
1m距離で40インチ、2m距離で80インチの投映能力を持つ。
部屋を暗くすれば十分満足できる輝度
キーストーンの自動補正が思った以上に優秀。これは◎ ただし、台形補正は縦方向のみなので注意が必要。
壁の色を設定することで、発色も調整するらしい・・・のだが、発色については後述するが、この調整機能以前の問題として正確な発色性とは言い難い。
iPhoneのムービーやYouTube再生に対応
通常のアプリやゲームが出せるわけではない(ここはiPhoneの仕様の問題なので誤解なきよう)
部屋を十分に暗くすれば、かなり満足感のある画を出してくれる。解像感もかなり高い。
ただし、発色性に関して言えば、色乗りが悪いというか色が出てこない。彩度が足りないというより輝度で色がとんでいる印象と言えば近いか。
部屋を暗所に出来ればまだいいが、カーテン閉めて電気を消した程度の部屋では色に期待しない方がイイと思う。
iPhone版Keynoteの出力も可能だった。
ちょっとした持ち込みプレゼンには便利かも知れない。
SDカードスロット搭載なので、デジカメ写真の上映がダイレクトに出来るのは素晴らしい。
文字表記がヘンだが、これはβ段階の表示とも聞くので過剰に突っ込まないでおく。
側面には、D-Sub(mini),HDMI(mini),コンポジット、USB(AとB)ミニジャック、RCAピンと充実した入力ポート。
本機が単にiPhone対応プロジェクターというだけでなく、汎用で役に立つなあと思わせる部分。
オーディオ出力(ミニジャック)も持つので、内蔵スピーカーでは物足りない場合はパソコン用SP等を接続すればかなりマシのはず。個人的には内蔵SPでとくに不満はなかった。
仕様表でのサイズは140.3 x 52.5 x 129.8 mm、565g。
ただ、ACアダプタが大きいのでそのつもりでいた方がよい。
(写真撮り忘れたが、Digital Life Innovatorさんのブログに写真あり)
今回、借りられなかったが、外付けのバッテリーユニットもオプションで用意されている。
トータルな使用感で言えば、画質云々いう評価尺度を持ち出さなければ、十分綺麗で明るく、実用に耐えるモノだった。
ただ、部屋が十分に暗く出来ない場合は、発色には期待しない方が良い。
また細かいことだが、メニュー操作や各種切換時に、ピッピッという操作音が入るのだが、それをオフに出来ないのは少々うっとうしく感じたことも付記しておく。
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