名刺の整理は、よほどこまめな人じゃないとうんざりする作業だ。だからPOKENだろ、って恩田社長が言ったかどうかは分からないが、フォーカルポイントコンピュータはPOKENの代理店になっている。
一方でそのフォーカルポイントコンピュータがリリースしたのが、このMac専用名刺リーダー。
WorldCard Mac de 名刺
19か語に対応した小型の名刺リーダーで、通常のスキャナ的な機能は一切無く、名刺の読み取りに特化したコンパクトな機器だ。だが、名刺を読み込み、OCR機能でデータのテキスト化、分類まで自動で行うという。どのくらい実用になるか、試してみた。
電源ボタン一つ無いシンプルな構造。
USBでMacに繋ぎ、ソフトを起動することで動作する。
名刺は1枚ごとの手差し。半分くらいまで挿し込むと自動的に引き込み、スキャンする。ソーター等の機構はない。
そのため、連続作業のときは付きっきりで名刺を入れ続けることになる。
スキャン自体は早い。手差し作業のため、厳密な読み込み時間を計測できないが、テストで50枚の名刺をスキャンさせたところ、トータルで5分40秒かかった。
手差し作業を含め、1枚平均6〜7秒といったところか。(MacProで計測)
画像としてスキャンすると同時に、OCR機能でテキスト化、自動的に項目別にテキストが整理される。画像がCoverFlowでめくっていけるのは秀逸。
想像以上に文字認識精度と分類のロジックが高いのにも驚く。
スクリーンショットのように、名刺自体は読み込み時の問題で斜めになっていたりするのだが、この名刺でのご認識はゼロ(全体の誤認率については後述)。さらに、MOBILEという単語を読むのか、090で始まる数字列だから、なのか、携帯番号は携帯の項目に入れるなど、想像以上にすばらしい。
逆に、写真にかぶった文字は認識できなかった。
同様に半透明の名刺も画像としてはかろうじて認識するも、OCRは効かなかった。
文字誤認識の実例
7階が、フ階 と誤認識され、さらに郵便番号は読むものの、郵便マークは文字列として取り残された。
今回、テストのため、ランダムに読み込ませた50枚の名刺のうち
完璧にテキストデータ化できたもの–39枚
まったく出来なかった(写真)もの–6枚
一部データが抜けたり、誤認識されたもの–5枚
ワタシの職業柄、デザイナーさんやその他、特殊なデザインの名刺が多いことを勘案すれば非常に高精度に思える。一般的な名刺に限定すれば、かなり完璧に近い数字が出るように想像する。
後編では、データのiPhoneへの展開や、その他機能について検証する。
いつも楽しく読ませて頂いてます。ちょうど友人とMacで使える名刺管理でいいのがないかな〜なんて話をしていた所なので続編を楽しみにしてます(^-^)