映像編集をメインとしたMacintoshとカメラ、ワタシの興味関心の向く モノ関係の欲望とレビューのモノローグ SINCE 2006  このblogはアフィリエイト広告等の収益を得ています。収益はすべてモノローグに役立つ無駄遣いに使わせていただきます。

ちょっと重くてカッコ良く超高速なUSB4 SSD OWC Express 1M2

本国ではとっくに発売されていたのに日本国内展開が遅れていたOther World Computing(OWC)の超高速 USB4 SSD、OWC Express 1M2 がやっと安定供給されだしたので、「ケースを」購入しました。手持ちの各社NVMe M.2 SSDを試し、最も高速だったSSDで運用するためです。
同時にOWC社よりSSD組込モデル(2TB)をお借りしたので、比較、レビューします。

OWC、USB4エンクロージャーの発表は早かったのですが、日本への展開はやや遅く、現在、大手メーカー製ではバッファローとネクストレージが販売中。ただ、SSDの入っていない0GBモデル(ケースのみ)を設定しているのはOWCのみです。予算の関係(だってiPhone 16 Proがw)でケースのみを購入したのですが、ストレージとしてのOWC Express 1M2 の実力も比較するため、OWCが2週間ほど2TBモデルを貸出ししてくれました。それ以外の利益供与はありません。OWC社に感謝しつつ、比較はガチです。

まずはSSD組込済みのOWC Express 1M2/2TBモデルから。
ずっしりとしたアルミニウムの削り出し筐体に、トゲトゲの放熱フィンが並ぶモビルアーマー的なデザイン。MA並みに大きく重くなっていますが、サーマルスロットリングを抑制し、継続的な最大パフォーマンス実現を謳います。

ポートはUSB-C。表記はUSB4 40Gb/s。表記にはThunderbolt 4の文字はありませんが、サンダーボルト4互換を明示しています。

OWCロゴの入ったThunderbolt 4 ケーブルが付属していました。ただし後述しますがケースのみモデルはTB4表記のないOWCロゴと240W/40Gb/s刻印のケーブルが入っていたので、ケーブルは製品パッケージによって異なるかもしれません。

公称実行速度 最大3151MB/s。ワタシの環境(Mac Pro 2023)でもほぼ公称値が出ます。
こういうのってたいてい謳い文句通りにいかないし、そういうものだとも言えますが、真っ当に公称値が出るだけでなく60分ほど繋ぎっぱなしで使いましたが、ほぼこの速度を維持しました。
さらに100GBのデータ(4Kムービー、EOS R5のRAW、Jpegスチル、混在、計1840ファイル 100GB)をコピーするのに要した時間は、
・Mac Pro 2023から1M2へ(書込み)31秒
・1M2からMac Pro 2023へ(読出し)32秒 でした。

なお、搭載SSDは OWC Aura Ultla IV であることを確認しました。

フットプリントのサイズ感はこんなくらい(iPhone 14 Proとの比較)

公称サイズ、70mm x 132mm x 23mm
公称重量 260g(うちでの実測値は262g)重いです(笑)放熱フィンを立てたアルミ削り出しボディは伊達じゃありません。放熱性と堅牢性を最重要視しているとOWCの創業CEOは言っています。

SSD組込パッケージ版(写真左)の実力は分かりました。次はエンクロージャー(ケースのみ)モデル(写真右)です。

エンクロージャーモデル(ケースのみ)には、SSD組込モデルにはないドライバーが付属していました。
ケーブルはOWCロゴと240W/40Gb/s刻印でThunderbolt表記はないものでした。

筐体を開けるには底面のネジを2本外しておこないます。え、と思ったのが、このネジ穴を隠すようにシリコンのクッション脚を3Mテープで貼り付ける構造のこと。NVMe M.2 SSDを交換しながら使うという用途は想定されていないようです。まあ、粘着テープを用意すればいいのですが、あまりSSDの脱着はして欲しくなさそうですね。

用意した各社のNVMe M.2 SSD(2280規格)。ただしこれらは去年(あるいはそれ以前に)、購入したものなので各社の最新モデルとは言えませんので、そこはご留意ください。

中はホントに基板以外、削り出しのアルミ筐体。放熱フィンにSSDの排熱を伝えるジェルシートも貼られています。

NVMe M.2 SSDの組込は一瞬。

以下、各社SSDを組み込んだ実測値です。
Blackmagic Disk Speed Test と AJA System Test Lite でそれぞれ3回計測。計6回分のデータの平均を後の表に記載しています(スクリーンショットは1回分)。

XIOXIA EXCERIA+

OWC Aura P12

Lexer NM790

SAMSUNG 980

一覧表にしました。ライト、リード数値は測定アプリを変えて計6回分のデータの平均。コピー速度はMac Pro 2023の内蔵SSDへの双方向コピー。これも3回計測の平均です。
なお、前述したようにOWC Express 1M2 2TB仕様の組込SSDはOWC Aura Ultla IV であることを確認済みです。

ベンチマーク速度と実際のコピー速度が必ずしも比例していませんが、それぞれ複数回の計測による平均値なので、そのまま記載しています。
OWC Express 1M2(2TBモデル)と1M2ケースにSAMSUNGの980 2TBを組み込んだものが、ほぼ同速度で圧勝状態です。

OWC Express 1M2 の国内正規価格は
ケースのみ 19,800円 1TB 38,750円、2TB 59,990円、4TB 97,640円 です。OWC Aura Ultla IVの正規国内販売は見当たりませんでした。
ワタシは前述の比較の結果、持っていたSAMSUNGの980 2TBを組み込みましたが、このサムソン980は今日現在Amazonで34,000円なので、この組み合わせの方が約6,000円安価になる計算ですが、注意点としてSSD組込モデルは3年保証、ケースのみは2年保証というのは留意しておいた方がいいかもしれません。

現時点で圧倒的な性能と、それを支える放熱構造と堅牢性。その分、ちょっと大きくて重いけれど、存在感のあるデザイン。USB4を使える環境なら後悔しないモビルアーマー的ストレージです。

–Ads–

OWC Express 1M2 エンクロージャー(ケースのみ)

OWC Express 1M2 エンクロージャー(2TB)

Samsung 980 PRO 2TB

コメント (1)
  1. マフェイス より:

    レポートありがとうございます。
    OWCからSSD内蔵型の貸し出しがあるとはさすがです。
    メーカーによる内蔵SSDで安定してこの速度が出るのは大した物と思います。
    ケースだけの場合のSSDの相性がかなりあるのは参考になります。
    サムスンの速度は印象的ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください